2016年10月 9日 (日)

時事雑誌

英検学校に通っていたころ、時事英語の読解材料として薦められていたいたのはTIMEだった。でも911のあと、先生が、「TIMEは世界を公平に見渡す視点があったのに、911以降、すっかりアメリカ至上主義的な視点の記事にシフトしてしまったので、今はTIMEをお勧めしない」とおっしゃった。もう15年も前の話になるのか…orz

そこでTIMEに代わって先生が薦めてくださったのがThe Economist誌。金融・経済系にちょっとアレルギーがある私は、その誌名だけでずっと避けて通っていたのだけれど、薦められて読んでみてビックリ! コレ、経済の記事ばっかりではなかったんだ(@@) そして切り口が面白い。ウィットに富んだ文章も面白い。イギリスらしい皮肉も利いていて面白い(≧▽≦) こんな面白い雑誌を食わず嫌いしていたなんてもったいないことをしたな、と思って、それ以来、時事英語雑誌として真っ先にチェックしたいのはEconomistになった。NewsweekはTimeやEconomistより記事が短く軽いものが多いので、もともとあまり英語の勉強としては使っていなかったし。Japan Timesや週刊STもよい記事は多いし勉強にはなるけれど、その辺はまぁ好みでしょうか。

その後、英検の勉強会で5年くらい、さらに有志の友人たちと一緒に3年くらい、毎週Economistを読んでいたけれど、翻訳の勉強会が忙しくなってきたので私はEconomistの勉強会を抜けた。ひとりでコツコツ勉強するのが苦手な私、きっと勉強会を抜けたら読まなくなるだろうなぁと思っていたけれどテキメン。ホームページでチラっとカバー記事や特集くらいは眺めるけれど辞書を引きながらじっくり精読することはなくなってしまった。読まなくなると当然どんどん急降下で英語の読解力は落ちる。そりゃ毎日仕事で英語は読み書きしているけれど、お役所用の書類(治験文書)は紋切型でどれもパターンが決まっているし、仕事の英文なんて結局はどれも似たり寄ったりなのだ。構文を考えたり、レトリックに唸ったり、オチの面白さにクスっと笑ったり、そういう、頭を使う英文を一切読まなくなれば読解力が落ちるのは避けられない。

さすがにこれはマズイ、と思い始めたころ、巷ではスカイプを使ったオンライン英会話がにわかにブームになってきて、私の周囲でもオンライン英会話レッスンを取っているという人が増え始めた。読み書き以上に、英語を「話す・聞く」なんて、もう10年以上やってないのですっかりサビついているし、少しリハビリするにはよいかも、と考えて私もオンライン英会話レッスンを始めてみた。始めのうちは仕事で困った表現や理解できない部分を先生に質問したりしていたけれど、最近はネット記事や時事ニュースを題材にしてレッスンを受けている。ただ、さじ加減が難しくて記事選びに結構悩むのだ。というのも、仕事に役に立ちそうなサイエンス系の記事を選ぶと、事実の羅列(科学的な事実を挙げ連ねてあるだけ)のことが多く、読み終わってもディスカッションにならない。ちょっと専門的な科学表現程度を辞書で押さえておけば、表現上も特に判りづらいところもない。つまり先生に質問したいこともないし、私が1人で読んで理解できることなので、レッスンで使う必要なかったなぁ、と思ったり。かといって論文を題材にすると、おそらく日本語で読んでも判らないような専門的な内容になってしまうだろうから、それもまたレッスンで使うにはふさわしくないだろうし、、、。

そう考えると改めて、Economistあたりの、ちょっと皮肉が利いたりオチがあったり、シェイクスピアや聖書がさりげなく引用されていたり、「外国人である私」にはちょっと手ごたえのある(=辞書を引いても難しい、歴史や背景を知らないとすぐには意味がつかめない)文章を選んだほうがレッスン素材にするには良さそうだということがだんだんわかってきた。そんなわけで久しぶりにEconomistやTimeの最新号が出るたびに、HPの最新号目次を眺めながら、レッスンに良さそうな手ごろな長さの記事をピックアップするのが最近の楽しみ。もちろんNature、Science、Scientific Americanなどの科学系雑誌もチェックはしてるけれど、扱う内容に難易度のばらつきが大きすぎて、これまた悩みどころ。とはいうものの、こうやってネット上であらゆる雑誌記事、ウェブニュースが自在に読める贅沢さをしみじみありがたく感じる。英検の現役受験生だったころ、毎週届く定期購読のTIMEやEconomistをうず高く積んでいた(爆)ことを思い出すと、なんて便利で語学学習者にとって素晴らしい時代になったんだろうと実感する。その便利さに比例して飛躍的に英語力が伸びているかと訊かれると、返事に困るんですが(^^;

最近オンライン英会話レッスンでやった記事。

201610feedavirus
Feed a virus, starve a bacterium
これはハリソン勉強会で今ちょうど感染症をやっているので、ウイルスとバクテリアはタイムリーな内容なので選んだ。内容も面白く、エコノミストらしい切り口も読んでいて楽しかった。
http://www.economist.com/news/science-and-technology/21707186-old-wives-tale-gets-some-support-medical-science-feed-virus-starve

Uncovering a new principle in chemotherapy resistance in breast cancer
これはJAMT翻訳講座の課題にもなったので予習のために読んだのだけれど難しかった!(泣) DNA複製のところがそもそも仕組みをきちんと理解しておらず、先生に何度も何度も細胞分裂やDNA水素結合の分裂のところから説明してもらって、やっと理解できた。
https://www.nih.gov/news-events/news-releases/uncovering-new-principle-chemotherapy-resistance-breast-cancer

201610scientific
Why the Go-To Stroke Drug Can Fail
仕事でもがんや感染症関係のものが多いので、ちょっと別の分野を選びたくなって循環器。シンプルで読みやすかった。英検の勉強会ではScientific Americanを毎週のように読んでいたけれど、当時は週刊誌だったのに今は月刊誌になっていたことにビックリした。
https://www.scientificamerican.com/article/why-the-go-to-stroke-drug-can-fail/

201610sciencedaily
昨日はノーベル賞の記事をやろうと思ったんだけど、レッスン前に自分でひととおり読んでみたら簡単すぎてディスカッションするほどでもないのでレッスンで使わなかった記事。
Mechanisms for autophagy: 2016 Nobel Prize in Physiology or Medicine
https://www.sciencedaily.com/releases/2016/10/161003103237.htm

次回レッスンでやりたいと考えている記事。
201610seventickets
Seven tickets to Stockholm
エコノミストの記事はやはり手堅い。。。
http://www.economist.com/news/science-and-technology/21708196-years-awards-go-work-nanotechnology-cellular-refuse-recycling

201610naturehbp
Health: A novel surgical approach to treat high blood pressure
Natureの記事をレッスンでやるのはかなり冒険の気もするのだけれど、高血圧を外科手術で治すってナニ!?と興味津々なので、先生に質問しながらレッスンで読めたらいいなぁと検討中。
http://www.natureasia.com/en/research/highlight/11014

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2008年8月22日 (金)

会話嫌い

翻訳関係の仲間との食事会があり、参加してきた(=というよりも、言いだしっぺが私なのだが)。メディカルライター協会のセミナーがあり、仲間内から出席者が何人か居たので、せっかく同じ場所で集まるのだからセミナーの後に食事でも、という話になったのだ。ちなみに今回のセミナーは私が以前に取ったものと内容的に近いものだったため、私自身はセミナーには不参加。

私以外にも、セミナーのほうは都合がつかなくて参加はしないけれど食事会には参加したいという人もいたので、バラバラでも集まれるようにお店だけ決めて現地集合。みんなほぼ時間とおりに集まった。全員が初顔合わせ。にも関わらず、そこは翻訳仲間同士なので話はアレコレ弾む。個人的には今回のセミナーが新しい臨床講堂ではなく、古い臨床講堂で行なわれたという話がすごくビックリしたのだけれど。あそこはねぇ、冬は冷房完備、夏は暖房完備で(笑)すばらし~くレトロな講堂なのだ。いまだにあの会場でセミナーをやっていたとは、、、う~んオドロキ。セミナーの内容や感想などをワイワイ話した後は、話題はそれぞれの仕事に移った。特許事務所で仕事をしている方、フランス語のほうが得意で英語の医学論文を読むときは一旦フランス語に脳内変換してから和訳するという方、さまざまである。

そんな中で、すごーくビックリしたのが英会話が嫌いだというRさんのお話。英語が好きで英文科卒、英語を聴くのも好きでラジオのAFNを聴くのが楽しみ、英語を読み書きするのもOKだし、英語のプレゼンや資料を(声を出して)読み上げるのも問題ナシ。だけど英会話だけがとにかく嫌い、、、というのである。これは目が点というか、そんなことがあるのか!?と非常にビックリ、新鮮で摩訶不思議だった。Rさんが言うには、自分の意見を求められるのが苦痛なのだという。ふ~むむむ。なんか判る気がする。「べつに…」とか、「どちらでも良いです」とか、「特に意見はありません」とかが許されないのが英語圏の文化。実際には「べつに…」と言っている人にも自分の好みや意見はあって、どうでも良いわけではない。それをいちいち主張することに慣れていないというか、主張することが苦痛だというのは、まぁ判らなくもない。私はどちらかというと、日本のそういう曖昧な文化のほうがメンドーに感じるタイプで、ハッキリすっぱり二者択一みたいな英語圏の発想は嫌いではないし、英会話の「キッパリ感」みたいなものが好きなのだ。その「シロクロはっきりしたがる英語文化」が苦手だと思う気持ちは判る。でも、英語の読み書きが好き、翻訳が好き、英語を聴くのも好きで、なのに英会話が嫌い??? どどどどーなっているんだ、それは? 英語を聴くのも話すのも両方イヤ、というのならまだ判る気もするのだけれど。極端な話、プライベートな付き合いやプライベートな会話をまったくしなくて良いのであれば、Rさんは海外に住むことも海外で働くことも、英語スキル的にはまったく問題ないし、仕事上の英会話は苦ではないそうだ。ところが(プライベートな)英会話が嫌い・・・。そんなことが有りえるのか・・・。

私も英会話は好きではないほうなのだけれど、単に比較の問題として読み書きのほうが何倍も好きだということと、英会話に限らず、そもそも人に会って会話をすることがあまり得意ではないので、英会話だろうと日本語会話だろうと青森語会話だろうと、私は苦手なほうである。だけどRさんは日本語会話や日本語おしゃべりは問題ないそうだ。人に会うこと自体がイヤなわけではないらしい。なのに英会話は嫌いだという。う~ん! 摩訶不思議としか言いようがない。いやはや、語学との付き合い方って本当に人それぞれだ。

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2007年4月22日 (日)

道しるべ

遠方に住んでいる生徒さんから、英検1級の英作文対策の相談があった。単語やリスニングは自分ひとりでも出来るけれど、英作文はどうしても1人では出来ないので添削して欲しいという。そりゃそうだ、自分でベストだと思って書くのだから、自分でチェックすることはできないし、文法やスペルミスということではなく、アイディアや書いている内容の方向性が正しいかどうかは、自分ひとりではどうやったって判断できるものではない。別に英語上級者とか指導者ということではなく、だれか第三者の目が必要なのである。

子供に教えているわけではないから、私は自分から、こうしてあげる、ああしてあげる、とは言わない。学びたければ自分から貪欲に求めるべきだと思っている。自分が必要だと思ったときに、アドバイスなり具体的な手助けなりを求めてくるのであれば、私に与えられるものがある限り応えたいと思っている。英作文のメール添削は、正直、その場で直接赤ペンを持って書き込むのよりもはるかに手間が掛かり、アイディアや文章の構成のアドバイスをするのも面倒なのは事実だ。でもその生徒さんは、幸いなことに一番基本的な英作文のポイントは押さえている人なので、おそらくそんなに添削もとんでもないことにはならない…と思いたい…。

読解も、英作文も、スピーキングも、リスニングも、なんでもそうだけれど(単語は別。あれは本当に自分ひとりでコツコツ積み上げていくだけなので指導者は不要)、勉強している間に、ある日どこかでフっとコツがつかめるときがある。それが判れば、あとはもう自分ひとりでスイスイ進むことが出来る。でも、そのコツをつかむまでは、右往左往しながら効果があるのかどうかも判らずに闇雲にうろつきまわることになる。そして、コツというのは、たとえ目の前に見せられたとしても本人が自分自身で体感しなければ、判りようがないものだ。

私は自分がそういう人たちの道しるべで居たいと思っている。ムリにその方向に進めというつもりもないし、道を選ぶのは本人自身だけれど、たまたま一足先に同じ試験に合格した人間として、この道を行けばコツをつかみやすいよ、という道筋を示す役割だと思っている。お尻を叩くものでもないし、道が違うからと言って叱り飛ばすわけでもない。大人なんだから、好きな道を好きなように歩けばよい。でも、もし迷ったときにアドバイスを求められたら、最善と思われる道筋を示してあげたいと思っている。

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2007年2月 9日 (金)

桃栗3年

…と来れば、当然このあとは「柿8年」。それにしても今となっては実際にそれを見て経験して知っている日本人なんてほとんど居ないだろうに(桃・栗・柿の農業に従事していらっしゃる方々は別として)、こうやって表現としてちゃんと残っているのが不思議である。先人の知恵はしっかりと受け止めないといかんなぁ。

今日はものすごく久しぶりに(数年ぶりに)自分用の英語の勉強の本を買ってしまった。自分のニガテ分野を克服するためには、さすがにぐーたらな私でも少々マジメに勉強しなければならんと思っていたところに、ネイティブの方々から怒涛の校正チェックをいただける機会が続き、私の文法上のニガテ部分が白日の下にさらされてしまったので、これはもはや逃げられない、と観念したワケで。観念するのが遅いのだが。

先日の英検一次試験が終わった後、生徒さんから今後の勉強方法(具体的にはリスニングの伸ばし方)の相談を受けて、何度かアレコレとお話をした。この方はリスニングが苦手で、今まで無意識にリスニングを避けて、他のこと(単語や読解や英作文)ばかりやっていたので、そちらの領域はほぼ合格ラインに来ている。あとはもう腹をくくってリスニングをするだけなのだ。まったく以前の単語から逃げまくっていた自分のようである(笑)。苦手分野を残していては受かりませんよ、と再三ご本人に念を押して、覚悟を決めてリスニングをしてください、と言っておいた。で、そう言う私が苦手な文法から逃げていては話にならん。覚悟を決めて(…豆腐の覚悟だが)やったろうではないか。

とは言うものの、久しぶりに文法書なんて何から始めればいいのやら。お昼休みに本屋で語学コーナーを連日ウロウロし、この本にしよう、と決めてからも、優柔不断なもので(=というよりも、やっぱりまだ何処かで逃げたいワケである、笑)、買わないまま、さらに数日ウロウロし、手にとっては本棚に戻す、を繰り返した挙句に、ようやく今日買ってきたというわけだ。何が決め手になったかというと、その本をめくったときに冒頭に書いてあった言葉。「前置詞3年、冠詞8年と言われます」。えーと…おっしゃるとおりでございます。これから3年(も掛けたくはないぞ、1年でなんとかしたい!)で前置詞をマスターして、3年以内で冠詞をマスターしようじゃないか。英検に合格したいなら、読解・聴解・単語・英作文にまんべんなく取り組まなければならない。選り好みしていては合格しない。仕事だって、私はきちんとした英訳ができる翻訳者になりたいと思っているのだから、選り好みしていては目標に到達しない。前置詞と冠詞、この2つと正面から対峙しなければならないところに来た。桃栗1年、柿3年で育てるつもりで頑張ろう(…でも先人の教えはダテではないからやっぱり3年8年掛かっちゃうのかなぁ、ため息…)。

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2007年2月 2日 (金)

医学英検

2月になった。英検冬の陣も終わり、2次試験まであと2週間ほどである。2次試験リベンジ組は今が追い込みだが、1次組の結果は果たして今回どうなんだろう、う~ん。かなり合格ラインの近くまで来ている人がいるので期待しているんだけど、試験はミズモノ、そのときの体調や問題との相性、果ては天気によっても変わってくる(=私は曇りの日だと非常に目が疲れて試験時間中に集中力が途切れてしまうということも結構あったのだ)。だから、結果はやはりふたを開けてみないと判らない。

そのうち自分自身でも英検に再度チャレンジしようと言いつつ、最近は全然英語の勉強らしい勉強をしていない。いかんよコレは、と思っていた矢先に、医学英検のお知らせメールが来た。おお、ついに、実現するのか! 昨今の医大生の英語力低下をどうにかするため、医大の医学英語教育をもう少し強化しようという動きの一環で、医学英検を発足させようという話が数年前からあったのだ。普通のスタンダード英検に関しては、私は大いに興味があり、多少の知識もあり、些少ながら教える側になったりもしているわけで、医学英検なんてものが出来るんだったら、これはもう、ぜひぜひトライしたい、いや、その前に、必要と有れば運営スタッフ側のお手伝いにもぜひぜひ参加したい。2年ほど前だったか、お手伝いの呼びかけがあったときに名乗りをあげてはみたのが、何しろ医学はシロートの私、ナニが出来るワケでもなし。いずれお手伝いしていただくことがありましたらお願いいたしますというような通り一遍のお返事をいただき、そのままになっていた。それがついに実現することになったのねぇ。なんだか勝手に感無量(笑)。

で、その医学英検、まだ本試験として実施されるわけではなく、今の段階ではまだパイロット試験である。本家の英検でいうところのサンプル試験だ(=意外と知られていないけれど、英検では過去1年以内の受験者をランダムに選んでサンプル試験を行っている。本試験の難易度を測ったり(←ハカる、はこの字で良いんだろうか?)、分野別の受験者の得点傾向を見たりするためだろうと思われる)。今回は、医学英検の第一回本試験を実施するにあたって、やはり難易度や手応え、受験者の感想などを求めるためのものだろうと思う。いやぁ、楽しみだなぁ。本家の英検のほかに、具体的な楽しみと目標が出来てしまった。

早速、申し込みページに飛んでアレコレ読んでいたら、2通目のメールが来た。「先ほどのメールは誤送信でウンヌン」。えーっ? 今回のパイロット試験は一般受験者は対象ではありません、と書いてある。なぁ~んだ、ガッカリ。ということは、モデル地区とか指定大学の学生とか、何らかの制限があるのかもしれない。ちょっと楽しみにしていたのに、じゃあ私は受験できないのか。ツマランなぁ。でも仕方ないか。ところが、さらに二転三転。一夜明けたら今度は別の医学関係のサイトから、同じ案内メールが来た。先日の一件があったため、このメールは誤送信ではありませんか? と問い合わせをしたところ、医学英検実施委員会の委員である先生からの受験者募集メールなのでこの募集は間違いありません、とのお返事。ということは申し込んでも良いのねっ!? これで後からダメだと言われても、もう知らないよっ(笑)。というわけで申し込んでしまいました。さてどうなることでしょう。

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2006年12月25日 (月)

読者の声

某英字新聞で読者エッセイを募集していることを知り、英検一級の英作文対策にもなるし楽しみでもあるし一石二鳥とばかりに掲載を目指して英作文を書き上げた生徒さん。聞くところによると毎月異なるテーマが出され、そのテーマに沿って規定字数(300ワード)で英作文を書いて投稿するのだとか。今回が初チャレンジということで私もドキドキしながら結果を待っていた。ご本人はこれから毎月投稿するとヤル気マンマンである。

この方は英字新聞を定期購読しているわけではない。日刊紙のボリュームを毎日読みこなせるわけではないので、週に一度だけ駅の売店で購入し、一週間かけて丁寧に全部読むのだとおっしゃっていた。…非常に正しいと思う、何しろ私自身タイム誌を購読していたときは読み終えないうちに次々と新しいものが送られてきて、封も切らずに積みっぱなしにしたものが何冊あったことやら(=ちなみに一級に受かってから全部開封してザっと目は通した。本末転倒である)。

今回は読者エッセイの結果発表が週末だったため、どうやらお休みの日なのにわざわざ駅まで新聞を買いに行ったらしい。結果報告のメールが届き、「掲載されましたっ!」とのこと。あああああ~~~~ホッとしたー。良かったですねーっ、おめでとうー、素晴らしいクリスマスプレゼントになりましたね~、と返事を出したが、めでたいというよりも私自身はホッとした。曲がり(?)なりにも私は翻訳と校正でメシを食っているのだ。あれだけ徹底的に校正を入れて、つまり、自分なりにこれでカンペキだと思う文章に仕上げたのだ。それが新聞にも掲載されないようでは、私の仕事って一体ナニ?と思うではないか。別に文学賞だの○○賞だのを目指したわけではなく、新聞の読者の声欄に掲載される程度のものを書けなきゃどーすんのさ(=いや私が書いたわけではないが)。ちょっと教養のある普通の日本人が普通に日本の新聞に投稿して自分の意見が掲載されるのと同じようなものと考えれば、「マトモな英語」できちんと書けていれば掲載されて然るべきだと思うのだ。英作文の骨格はもちろんご本人がアイディアを練って書いたものだが、「マトモな英語」にする作業をかなり手伝った私としては、これで落とされちゃ面目丸つぶれである。あぁ無事に掲載されてくれて良かった~♪

それにしても、こういうイベント要素のあるものというのは確かに楽しい。四角四面で机に向かって勉強するのとは違う楽しさがある。英字新聞だけではなく、タイムなどの英字誌にも読者の声欄があるから、そういうところを目指してみるのも面白そうだ。これで大いに英作文に自信がつき、かつ、楽しんで書けるのは間違いないよなぁと思う。めでたく初戦を突破して弾みがついたのか、この生徒さん、来月のエッセイにも取り組んで、次は自力で投稿掲載を目指します!とおっしゃっている。えっと、ハイ、頑張ってくださいね、でも試験は4週間後だってこと忘れてるんじゃないかなぁ。そして「夢はワシントンポストに投稿して掲載されることです」とのたもうた。…いや、いいんですけどね、その前に一級合格してくださいね…。好きなことばっかりやってちゃアカンのですよ、私がそれで苦労したんだから(笑)。

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2006年12月 7日 (木)

教え甲斐

ある生徒さんがちょっと面白いことをしている。英字新聞への投稿に挑戦するというのだ。もちろん挑戦するからには入選(+掲載)を目指して書くわけであるが、そういうものに挑戦しようと思うところがスゴイなぁ。指定されたトピックについてエッセイを書き、字数制限は300ワード。ほぼTOEFLの英作文あたりと同等の長さといったところか。英検1級の1次試験ではエッセイの字数制限は200ワードだから、それよりももう少し内容を膨らませた構成にすれば意識しなくても300ワード程度になるだろう。200ワードの長さの感覚は大体しっかり覚えているだろうと思うので(=それってある意味、1次試験に落ち続けていることになるわけだが…まぁ私も5年掛かったのでヒトサマのことは言えない、ははは)、その意味ではある種のアドバンテージがあると言えるかもしれない。突然300ワードでエッセイを書けと言われても、どの程度か判らなければ普通はかなり戸惑うだろうから。

で、ラフアイディアをザっと書いた初稿、アイディアを絞り込んだ修正版の第2稿、さらに第3稿、ほぼ完成に近い準最終稿、これで完成です!という最終稿、などが次々と送られてくる。いやぁ、楽しい。本人が楽しんで書いているのが判っているので、読んでいるこちらも楽しい。こういうふうに身に付けた表現力やアイディアなどは、教科書を見ながらの学習よりもよほどしっかりと本人のものになるだろうなぁと思う。

英検向けの練習としての英作文ではなく、掲載を目指しての英作文なので、私は普段より一層ビシバシと赤を入れて(ワードのファイルを開くと真っ赤っ赤状態である)、コテンパンに直している。このさじ加減がちょっと難しいところではあるのだけれど…。英検の英作文では、文法ミス、構文ミスは当然直すが、基本的なアイディアには出来る限り手を入れないようにしているし、言い回しも、よほど不自然ではない限り、あまり直さないようにしている。アレもコレも直してしまうと、その人の書いた英作文ではなく、私の英作文になってしまうからだ。でも今回はプロの編集者が目をとおす原稿である。不自然な言い回しは一つも残しておきたくないし、おそらくご本人が苦心して書いたと思われる「ちょっと詩的(?)な表現」も悪いけれどバッサリ斬ってしまった。長ったらしくなってしまうんだもの…。英語は短く簡潔にシンプルが一番なのだ。

結局、私は最終稿にまでアレコレ直しを入れて(=それじゃ「最終稿」じゃないよなぁ)、ようやく完成。ご本人も一つ一つの直しに納得してくれているようで、掲載されたら(記事掲載日の)新聞を贈呈しますから、と言う(笑)。もう掲載された気でいるらしい(わははは、なんか良いなぁ、こういうの)。そして、これから毎回挑戦します、という。す、すごいヤル気ですね、、、。でもこうやって楽しんで取り組むのが一番の上達の秘訣なのだろうなぁ。同じトピックで英検向けの練習として200ワードでまとめたものも書いてみた、とエッセイも送られてきた。さらに内容を掘り下げて400ワードに膨らませたものも今から書いてみるという。お見事!こちらとしても、教え甲斐も直し甲斐もあるというものだ。真っ赤っ赤に直された原稿にもめげずに頑張って欲しい。それにしても…私なりにかなりしっかり直したんだけど、これで掲載にいたらなかったら、、、どうしよう、、、。なんだか仕事のチェッカー業務としての力量が試されている気分かも。ご本人と同じくらい、掲載結果が待ち遠しい(というか、ちょっとコワイ)気分だ。

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2006年11月14日 (火)

トピック

日曜日に英検二次試験が行われ、これで秋の陣が終了。受験生も束の間の一休みだろうか。まぁ冬の陣があっという間に来るので継続戦に挑むチャレンジャーには休息などないのだろうけれど。私は年中休息していたけれど(笑、だから合格までに時間が掛かったというのもあるなぁ)。

二次当日はスピーチを終えた生徒さんから即メール報告が入った。午前中に試験を受けた生徒さんは、日本は犯罪加害者の人権を擁護しすぎるか、というトピックを選んだという。日ごろまったく練習していなかった題材を選んでしまい、うまくいかなかった、とのこと。でもまぁ、このチャレンジャーさんはいつも自己分析が手堅い(手堅すぎる)ので、結果に対しても非常に慎重なのだ。様子を聞いた限りでは大きな失敗もなくスムーズにいったみたいである。質疑応答では、死刑制度についてや少年非行について訊かれたのだとか。タイムリーな話題だなぁ。やはり英検に時事問題は付き物。死刑制度については一次対策として英作文で書いてもらったことがあるし、少年非行はそれこそ何度も取り上げて、スピーチの練習もしていたはず。うん、大丈夫だろう。

一次試験の英作文と二次試験のスピーチは、基本的にまったくベツモノだと思うし必要なテクニックもまったく違う。とはいっても、トピックとしては似通ったものを扱っているのは事実で、「英検好み」のテーマというものもある。あまりにも宗教色や政治色の強いテーマは取り扱われないし、やはり教育、国際、家族、地域社会などは根強い。文部省発全国中高生御用達のお行儀の良い英語試験が全国区になったという流れが垣間見えるというか、誰にとっても共通の関心事であるテーマが多いように思う。今までの一次対策用の英作文トピックは、私もつい漫然と選んでしまっていたけれど、生徒さんにとっては二次への布石にもなりうるわけで、多少はスピーチのトピックも睨んだものにしていかないといけないのだろうなぁ。

でもまぁ、二次試験は自分の薀蓄を語る場所ではなく、知識をひけらかす場所でもなく、上からモノを言う場所でもないので、本来は練習とか専門知識とか暗記とかは不要なのだ(=とは言え、やはり練習してあればそれだけ上手くいくのも事実だが)。本来の二次試験の姿は、やはり試験官と一つのテーマで楽しく語り合うということだろう。その前提としてトピックが与えられ、まず自分の意見を述べるためにスピーチを行うのであり、そのスピーチを元に試験官と質疑応答という形で語り合う。コミュニケーション能力とはそういうものだ。一方的に言いたいことだけをぶつけるように話すのでは意味がない。英語以前に、何かのテーマに対して自分の意見があるかどうか、誰かと意見交換して互いに楽しいかどうかが大事なのだ。もちろんそれを英語で言えなければ話にならないが。意見がなければ英語が流暢であっても中身のないスピーチになるし、逆に確固たる意見があっても正しく英語で伝えられなければ、実生活でのブロークンイングリッシュでは意思疎通ができても、「英検」としては合格点をもらえないだろう。ただ、現実問題、トピックによってはサッパリ関心がなかったり、意見らしい意見を言えなかったり、言いたいことはあるけれど適切な表現を知らなかったり、ということが起きるわけで、トピック次第で英作文もスピーチも出来具合が大きく変わることも否めない。どんなトピックが来てもサッと対応できるのがホンモノ(=の英語力)だろうけれど、なかなか理想通りにはねぇ。

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2006年11月 7日 (火)

新テスト

さてブログに何書こうかな~、いや書くことが無いワケではないのだが(=書くことが無いので書けない、という経験は今までない)、相変わらず気持ちはドンヨリ低空飛行しているし、こういうときに書いてもロクなこと書けないだろうし、、、と思っていたところに飛び込んできた某メルマガ。そこにTOEICの新テストのことが書かれていた。リニューアルしたばっかりじゃん、何の話だろう、と思ってザっと目を通したら、へぇぇ、TOEICでもスピーキングのテストをすることになったんだ。ずっと以前にTOEFLのライティング&スピーキングテストは受験したことがあるが(スコアすら忘れた)、ついにTOEICでもそういうのをやるのか。なんだか面白そう。

で、新テストの詳細を読み始める。これまでとは大きく形式が変わり、試験官を前にして読んだり書いたりするのではなく、ネットを介してオンラインで音声を吹き込むのだとか。へぇぇ、ハイテク(=死語?)だなぁ~。ということは人件費も掛からないから、受験料は随分とお安くなるのかな、と思いきや、げげげっ、受験料9975円!? 1万円払って25円しかおつりが来ないっ?(=という計算を普通の人はしないんだろうか? 私だけ?) やっぱり英検って良心的なテストだよなー、そりゃまぁ、英検の受験料改定のときにはかなりブーイングがあったけれど、それでも、問題用紙を持ち帰れて、1次と2次があって(=つまり追加料金なしで2回試験が受けられて。…といっても1次に受かればの話だけれど)、しかも試験官が2人も相手をしてくれて7500円だからねぇ。それなのに、人件費がかからないTOEICが9975円っ!? おつりが25円じゃ電車賃にもならないじゃないか(=しつこい?)。

肝心の問題傾向はというと…、うーん、うーん、うーん、すごい。面白そう。というか難しそう。これは…やっぱり一度やってみないといかんだろうなぁ。英検の2次対策としてもかなり面白いかも。特にスピーキングの最後の問題は、トピックが与えられて15秒考えたあと、自分の意見を60秒間で述べるというもの。英検の2次試験とそっくりである(=英検では2分間で述べるんだけど)。日ごろ2次対策で偉そうなことを言ってる立場の私としては一度受けて見なければならないんじゃなかろうか。英検2次は2度と受けたくないけれど、ミーハーなので新しいものには食指が動く。

というわけで、能書きをアレコレ読んだ後にサンプル問題をやってみた。む、む、む、難しいーーーーーっ! 写真を見て、出来る限り多くの情報を言葉で伝えるという問題が特に難しかった。ショッピングモールかマーケットの果物売り場で、手前に山積みのバナナがあり、お客さんがバナナを手にとって秤に入れている写真なんだけれど、フルーツショップと言おうか、マーケットで通じるっけ、いや、フルーツスタンド?、ちょっと違うな、あうあう、青空市場じゃないよなぁ、屋根が付いてるし、と思いつつも、とにかく必死になって、えーと黒いTシャツを着た女性が果物屋の店先でバナナを秤に入れて、お客さんがたくさんいて、えーと、奥の男性は別の果物を手にしているようで、えーと、店員さんはスパニッシュの女性かなぁ~、男性に袋を手渡して、うんぬん、と言ってる辺りでタイムオーバー。模範回答の音声を聞いたら、「フレッシュなバナナが美味しそう。私バナナが大好きなんです。どこだか判らないけど、多分ここはアジアの国ですね」…って、そんなの写真と関係ない話じゃん! ああ、でもこれが英会話というものなんだよなぁ。どうもコチコチのマジメな考え方をしてしまう私。まだまだ英語の道は奥深い。

http://www.toeic.or.jp/sw/

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2006年11月 2日 (木)

速報の日

先週のある日は寝覚めが悪かった。私は夢の中で英検の二次試験を受けていた。そう、「受ける」側だったのだ。このところ英語はまったく聞いていないし話してもいない。試験官を前に、あうあう言っている自分というのは非常に情けない。なんで私は二次試験なんか受けてるんだよー、と心の中で思いながら悪戦苦闘している夢だった。その日の別の夢では一次対策を教えていた。いつも通りの授業風景だった。一晩に5~6本は夢を見るらしいが、私は2~3本は覚えていることが多い(=これもまた日常のどうでも良い記憶というものなんだろう…)。場面転換しただけで同じ話の続きということもあるけれど、今回はたまたま英検がテーマの夢ではあってもまったく別々の夢だったと思う。それにしても二次試験の夢なんぞ見たくないですな、何しろ二度と受けたくないと思っているのだから。

起きてから、あ~やっぱり気に掛かっているんだよなぁ、当たり前だけど、と思う。合否速報まであと一週間というときだった。試験当日ももちろんソワソワと気になる。試験翌日の回答速報も気になる。でもいずれにしたって私はまな板の上の鯉、何もすることはないし何も出来ない。試験を受ける人に激励の言葉を掛け、回答速報をチェックして自己採点の点数を知らせてくれた人にねぎらいの言葉を掛けるだけだ。でも速報の日は別! 結果次第で一気にいろいろな動きが急変するのだから。受験者自身、この日のドキドキそわそわ感、緊張感は最高潮だろうと思うけれど、連絡を待つこちらも同じ気持ちなのである。

果たして昨日は合否速報の日。今か今かとタイミングを待ち、午後に合否速報サイトにアクセスをする。すでに合否速報閲覧が始まっていた。あああああドキドキするなぁ。とは言ってもここで他の人の合否結果が判るわけではないので、私がサイトにアクセスして一人でドキドキしても無意味なのだが。ただ、合否速報日から問題用紙がDL可能になるので、前回の試験問題にアクセスして音声ファイルとともにDLをする。この週末にやってみようと思う。リスニング問題までDLできるようになったことは非常にありがたい。そうこうしているうちに、受験生の一人から合格の吉報が届いた! やったぁぁぁぁ! ここから一気に慌しくなる。二次試験まで10日しかない。応援団である同士はみな多忙を極める人たちばかりでスケジュール調整もラクではないが、実際に会って特訓しないことには話にならないのが二次対策(=一次なら問題を作ってメールして、勝手に読んで自分でやってね、と言えるが、二次はそうはいかない)。特にこの週末は3連休ということもあって余計に調整が難航。それでも二次試験のチャレンジャーを応援したい気持ちはみんな同じなので、どうにか時間を確保した。

前回の二次試験対策特訓が7月で、それ以来、私自身は本当にロクに英語を話していない。今回の特訓に参加してくれる同士がバイリンガルでペラペラだから出来るだけお任せしちゃおうかな…などと密かに思ったりもする。自分の錆び付いた会話力は棚に上げて、受験生とのスケジュールのやりとりのメールの中で、「どれくらい会話力が上達したのか楽しみ」と書いたら、(私の)マシンガンスピーキングに蜂の巣にされそうです、という返事が返ってきて大爆笑! そりゃまぁ私は日本語も英語も早口だけどさ。先週の二次試験の夢でもそうだったように、私自身、どうしても苦手意識は捨てきれない。でも、受験生にとっては合格のための最後の難所なのだ、その難関突破を出来る限り応援したいと思う。

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