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2018年3月 8日 (木)

癌の歴史

先日のお散歩遠足で出掛けた癌セミナーで、内田春菊著「がんまんが」のポスター展示があり、「あ~、それ読もうと思いながらまだ読んでなかったっけ」と思いだし、帰りの電車の中で読みながら帰宅…という話をブログ記事に書いた。
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がんまんが 私たちは大病している
https://www.amazon.co.jp/dp/4821135663/


著者が大腸癌になり、ストーマ(人工肛門)をつける手術を受けたところまで、で終わっている(手術後の生活、つまりストーマとの付き合いについては続編マンガの「すとまんが」になるそうで、今後出版予定…らしい)。


完結していないこと、続編に引っ張ることに多少の批判は出ているようだけれど(確かに今回の最終ページは、「えっ、そこで引っ張る!?」という終わり方ではあるけれど)、それよりも私が一番「うぉぉぉぉっ!」と思ったのはココでした。
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出た~!(≧▽≦) ムカジーの「病の皇帝」! 年明けにようやく原書を読了した本です。なにしろブ厚い。分厚いけど面白い。面白いんだけど、いや~正直なところ、こんなに単語が難しい書籍は久しぶりだった。1つの文章にPASS単の単語が並ぶなんて、試験問題以外であまり見かけたことがない(Time誌やEconomist誌でも、1パラグラフに2~3個出てくることはあっても、こんなにPASS単だらけの文章はそうそう見ない。いや、私がそういう記事を読んでいないだけなのかもしれないけれど)。このヒト(ムカジーさん)、ラテン語系やギリシャ語系の難解な単語がお好きなんだろうなという印象。ただでさえ単語が苦手な私、普段から(仕事以外では)いちいち辞書を引いたりはしないほうだし、今回はAudioBookを流しながらガンガン読み進めて、それでも読了までにかなり時間がかかった。


ムカジーの「病の皇帝」を私が最初に知ったのは、実は書籍よりもビデオのほうが先だった。原書「The Emperor of All Maladies」はピュリッツアー賞を取ったベストセラー書籍とのことで、期待してビデオを観たらこれがもう面白くて面白くて、2時間ビデオ×3本=計6時間を、3回くらいずつ観た(そして折に触れて観返している)。同業者にも薦めまくり、授業で生徒さんにも薦めまくっている(笑)。先にビデオを観てから原書を読んだので、単語をすっ飛ばして読んでもそれなりに理解できたという部分もあったかもしれない。どうやらビデオのほうは和訳版は出ていないようなので、ウチの翻訳学校の上部に、「コレ、ウチで訳しません?」と訊いてしまったくらいだ(笑)。さすがに長すぎて対応できないと断られたけれど(ウチは癌専門だし、字幕翻訳部門もあるので、うってつけだと思ったんだけどなぁ。医学監修の先生方も興味を持ってくださっていたのに…)。まぁ6時間は確かに長いので無謀と言われても仕方ないけど。

The Emperor of All Maladies(原書)
https://www.amazon.co.jp/dp/B004MPR80E/
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Cancer - The Emperor of All Maladies(ビデオ紹介サイト。一部抜粋で視聴可)
http://www.pbs.org/kenburns/cancer-emperor-of-all-maladies/watch-video/
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病の皇帝「がん」に挑む ― 人類4000年の苦闘(和書・単行本)
https://www.amazon.co.jp/dp/4152093951/
https://www.amazon.co.jp/dp/415209396X/
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分厚い単行本の和書のほうもすぐに購入しちゃっていたのに、読まずに積ん読しているうちに(先に原書を読んでから…と後回しにしていた)、タイトル改訂で文庫版がお安く出てしまった(苦笑)。


がん‐4000年の歴史(改訂文庫版)
https://www.amazon.co.jp/dp/4150504679/
https://www.amazon.co.jp/dp/4150504687/
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そして和書を読まないまま、新刊を読みたくなってきた(*^^*)

遺伝子‐親密なる人類史‐
https://www.amazon.co.jp/dp/4152097310/
https://www.amazon.co.jp/dp/4152097329/
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今回もまた上下巻で800ページ…orz 分厚い…取り敢えずまた、原書+AudioBookで頑張って読み進めてみようと考えている。

The Gene: An Intimate History(原書)
https://www.amazon.co.jp/dp/0099584573/
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読みたい本が増えるばかりなので積ん読リストが全然減らない…。ところで新刊の書籍名だけど、どうして内田春菊氏は「ゲイン」と言ってるんだろう??? どこかで何かを見間違えた…の…かな…?? 英語以外の発音でそう読むのかなぁ?(当然ながら各国語に訳されているようなので) マンガでこのヒトコマを見たときは、獲得免疫の話かなぁ?と考えてしまった(笑)。それにしても、癌4000年の歴史、そして次は人類史の遺伝子、壮大なテーマでこんなに緻密に書けるなんてスゴイのひとことです(新刊はまだ読んでませんが「病の皇帝」が本当に圧倒された)。

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