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2018年3月12日 (月)

医療モノ

先日のブログ記事で、同業の友人がみたという医療ドラマ(Chicago Med)の話をチラっと書いたけれど、私はこのドラマを観たことがない。「そのうち観たいドラマ」リストに脳内メモしたところなのだ。内容がフィクションだと判ってはいても、やはり素人にとっては医療モノのドラマやマンガは面白いし、ついつい心惹かれてしまう。心理描写モノであれば文字で追っかける(=書籍を読む)のもよいけれど、医学的な専門手技をイメージしづらい部分に関しては、映像があるほうが当然ながら判りやすいので、文字で読むよりドラマやマンガにハマってしまうのだ。

それにしてもまぁ世の中にはよくもこんなにたくさん、と思うくらい医療系のマンガやドラマがあって選り取り見取り。私の世代では医療ドラマの代表格と言ったら真っ先に「ER-緊急救命室」イチオシ!…と思っていたのだけれど、今の20~30代だとERを知らなかったりするのがちょっとカルチャーショック…あんなに面白いドラマはないのに…。私がまだこの業界に足を踏み入れたばかりの頃にリアルタイムで観ていたのだけれど、出てくる専門用語もチンプンカンプンだったし、二か国語放送の英語版のほうにするとナニをいってるのやら英語もまったく聞き取れなかったけれど、スピーディで緊迫感があって、登場人物もみんな魅力的で、深夜帯の放送だったけれど夢中になって観ていた。今なら、英語でもなんとなぁぁぁぁく聞き取れる…部分もある…ような気がする(^^;; 解剖生理や疾患のこともちょっとずつ判ってきたからというのも大きいかな。大枚はたいて(?)DVDを大人買いしたのも懐かしい。登場人物たちも大好きで、何度でも繰り返し観たくなるドラマです。

次にお気に入りなのが「House, M.D.(ドクター・ハウス)」。実は私がこの作品を知ったのはつい1年ほど前で、本国ではシリーズも完結してからだった。たまたまア○ゾンのプライムビデオで無料視聴の対象になっていたため、見始めてしまったらさぁ大変(笑)。面白くて1ヵ月で全話一気に観てしまった(1シリーズ約20話×8年分=合計170話以上…)。観終わったときにはヘロヘロでしたが。でもこれはERのときと違って、多少なりとも臨床や診断に関する表現なども判る部分が増えてきて、ドラマ自体が面白いのとは別に、医学知識の小ワザが効いている部分も楽しめるのが嬉しかった。いいタイミングでプライムビデオを観ることができたけれど、もう一度観たいエピソードも多く、無料視聴期間が終わってしまったのでDVDを大人買いしようかどうか迷っている…(でも多分そのうち買っちゃう気がする)。

翻訳勉強会で心電図をやったとき、「心電図を発明したアイントーベンの初期の心電図」という大がかりな機械(というか装置)を書籍で見たときに、「うわぉー、ドクターハウスに出てきた心電図と同じだぁ!(≧▽≦)」とオオウケしてしまった。心電図は皮膚に電極を貼って電位差を測るわけだが、上半身に大火傷をして皮膚に電極を貼れない少年が病院に運び込まれた時、Dr.ハウスが、「それじゃアイントーベンの助けを借りよう」と部下に言う。部下は「…故人です(=100年くらい前の時代の人なので)」と答えると、「100年前から営業している電気屋の地下にでも置いてあるだろうから、当時の心電図計を探してこい」と答える。要するに、アイントーベンが発明した当時の心電図装置の仕組みを再現して測定しろ、ということ。このシーンを見たとき、うわぁ~このセリフの意味や背景が判るるるる~(≧▽≦)と嬉しくて小躍りしてしまった。こんなことが判ったからと言って、これまた翻訳がうまくなるわけでもないのだけれど(苦笑)。まさに道楽的な楽しみ(笑)。
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「ER」や「House, M.D.」の話をオンライン英会話の30代後半~40代くらいの先生(医学部出身)と話すと大盛り上がりなのだけれど、20代の先生だと、「ふーん、そういう医学ドラマがあったんですか」と言われちゃってガッカリ。ほかにオススメの医療系ドラマって何かありますか?と先生方に訊いてみると、「Bones」とか「グレイズ・アナトミー」あたりは定番として出てくる。あとはなんと言っても日本でこの4月から始まる「Good Doctor」。この話をしたら、英会話のある先生が「私も観てます! すっごく面白いですよね(≧▽≦)」と大絶賛。なんといっても、「ER」や「House, M.D.」みたいな、中年のオジサンたちが主人公ではなく、若く見目麗しい(爆笑)医師が主役というのがまたいいのかもしれない…(爆)。いや中年のオジサンたちも、とってもいい味出してて好きなんですが(*^^*)

医療系のマンガ原作では「フラジャイル」や「コウノドリ」は本当に良い出来で、原作マンガのほうももちろん読んでいるしドラマのクオリティも素晴らしかった。「フラジャイル」の最新刊は泣けましたねぇ(>_<) いいお話でした。「フラジャイル」は病理医なので、診断医である「House, M.D.」に通ずるものがある。どちらも疾患の原因を突き止めることが仕事なので出てくる表現なども勉強になる。

孤高の天才外科が活躍するような話は観ていて面白いけど、いい意味でも悪い意味でも「マンガだなぁ~(=どう考えてもフィクションだよなぁ)」と思わされてしまうので、こちらはあくまでもエンターテインメントとして楽しむ感じ。「外科医・大門未知子」も「ドクターズ・最強の名医」も「最上の命医」も大好きでドラマは楽しかったけど、現実にはまぁ有り得ないよね、と思ってしまうわけで。そういえば昨年行った某がんセミナーで、「ときどきドラマなどで、“この腫瘍を切れる医者はいない”という状況で天才外科医が颯爽と現れて見事に切除する、なんていうのがありますが、基本的に切除できるような腫瘍は良性です。“この腫瘍は切れない”というのは、悪性であちこちに浸潤や転移しているから切れない。そういう悪性腫瘍は天才だろうとなんだろうと切れません」と説明していた。ほおおおおー、そうなのかー。そりゃまぁ外科医の腕の良し悪しだってあるに決まっているけれど、でも、医者側から見ればそういう判断なのか。やっぱりドラマは作り物だよなぁ。

「ドクターK」のシリーズも面白く楽しく読んでいるけれど、あまりに天才外科医すぎて本当にマンガだなぁ…という部分が以前は大きかった。でも今は世代が変わって医学生が主人公になっているので、読んでいると勉強になる部分も多い。こういうところがあるから長期連載シリーズでもやめられない…(^^;; マンガばっかり読んでて全然勉強してないんですよ~、と同業の友人に話したとき、「いやいや、マンガは立派な読書ですよ!」と言ってもらえたので、そうだよね勉強にもなってるし、と前向きにとらえて今日もマンガをせっせと読んでいる(笑)。

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