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2007年10月30日 (火)

消印有効

先々週までは大型QC作業に追われてバタバタし、それが一段落して先週はボーっとだるだる過ごしたわけだが、なんだか疲れが抜けない。今週に入ったらQC作業の追加分の依頼がきて、再び気持ち的にはバタバタ、あたふた。やはり分量が多いので目先のページ数の多さで焦りが生まれる。とはいっても今回はたった100ページなのだけれど(チェック参照用の資料は今回3000ページだが)。作業手順や勝手はもう判ったので、前回ほど右往左往せずに済むとは思う。ただ、4件かかえていた同時進行案件が、先週はめでたく1件にまで減り(=納期1ヵ月のゆるゆる論文案件のみになった)、ホッとしたのに、今週に入ってあれよあれよと膨らんで、今現在5件同時進行…。う~む。皆さんこういうのをサクサクこなしていらっしゃるのだろうなぁ。それにつけても脳ミソが追いつかない。

先週末は土曜日こそ終日外出で忙しかったが、日曜日はその反動でぐーたら三昧。午後に起きてから、写真を撮りに行かなければならないけどどうしよう…とボーっとしているうちに、だんだんどうでもよくなり、やめてしまった。休みの日に着替えて化粧して写真撮影なんて、どう考えたって面倒だ(=出不精ではない人には何でもないことだろうけれど、基本的に休みの日は外に出たくない私には非常に億劫なのだ)。なぜ写真なんぞを撮らなければいけないかというと、医学英検(公称は「医英検」だが、どうにも呼びづらい)の願書に写真が要るからなのだ。

春のパイロット試験の時にはオンラインで受験申し込みをするだけで良かったのだけれど、今回の秋のパイロット試験には願書に写真を貼付して郵送しなければならないのだ。なんだってそんな面倒なことを…と思うが、考えてみたら英検も願書には写真貼付だ。ただ、本試験はともかくとして、パイロット試験にまで写真貼付なんて意味があるのかなぁ。本人確認には手っ取り早いだろうけれど、そもそも、パイロット試験を替え玉受験する人も居ないだろうし(まだ認知度も低い試験だし、これで替え玉受験して何の意味があるんだ?)。先週あたりからずっと、ああ写真を撮らなきゃ…と思いながら、会社帰りの疲れた(というより、やつれた?)顔で写真を撮る気にならず、かといって休日は家を一歩出るのが億劫と来ているのだから、これでは写真撮影なんかハナから無理である(笑)。

そして写真を貼付した願書の郵送受付が日曜日の消印有効ということになっていた。消印有効! なんだか久しく聞かない言葉だ。最近では郵便で何かを申し込むということもなくなったし、なんでもメールで済ませてしまう。本当に急ぎだと書類を宅急便や速達で送ったりするし。消印有効かぁ。ある意味、ほのぼのとした感じさえする。日曜日の郵便業務の集荷って最終は何時なんだろう…と部屋でお茶をすすりながらボーっと考えて、でももう終わってるよねぇ、今からじゃもう無理だよねぇ、と自分の心の中で言い訳をして、秋のパイロット試験は受験を止めてしまった。勿体ない気もするが、だるだる気分が続いてヤル気が著しく低下中。こういうときは抗ってもムダなので必要最低限のことだけにしておこう。

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2007年10月24日 (水)

だるだる

先週の怒涛のQC作業を終えたら気が抜けて今週はだるだる。納期が一段落したわけではなく、明日もあさっても納品しなければならないものが続くのだけれど、なんだか気分がだるだる。おかげで宿題に身が入らず、宿題をせずに授業に出てしまった!(=仕事じゃないからまぁいっかーと思ってしまう私)。宿題未提出は私だけだった…。でも宿題をしていないから授業をサボっちゃえー、という誘惑に負けることなく、ちゃんと授業に出ただけでも今回はよしとしよう…。

たまたま授業ではメディカルライティングのQC作業が話題になって、つい身を乗り出して真剣に聞いてしまった。メディカルライターさんが(例えば先生が)メディカルライティングをする場合に、いきなり原文から必要な箇所を抜粋して、頭の中でザックリまとめて、それをダイレクトに(頭の中で)訳してメディカルライティングしていくのですか?と質問したら、最初はちょっと抽象的過ぎて何を訊こうとしているのか判らなかったらしい。原文からダイレクトにメディカルライティングを起こすのか、それとも原文とメディカルライティングの間に、何か抜粋用の原稿のようなものがあるのか、と訊きなおしたら、原文の全訳があることが望ましいですね、との回答。ふーむ。でも先日のQC作業のときには、原文の全訳はいただけなかった。原文をポンと渡されて、そこから該当部分を探し出してチェックするという、非常に煩雑+やたらと時間が掛かる作業だったのだが、全訳がないわけはない。単に全訳を渡してくれなかっただけだろう。それに全訳があったとしても、いったん人の手が入っているものだから全訳にもQCは必要で、最終的には原本に戻ってQCするわけだし…あああ、本当にメディカルライティングって面倒な作業なんだなぁ。翻訳者は単純にただ一対一で訳せば良いだけだから、その辺を考えると一番底辺だと言われたことが本当によく判る。。。

そのQC作業だが、楽しみにしていたセミナーは年明けになるらしい。なんでも監修のメディカルライターさんが超多忙で日程が取れないそうだ。まぁ私たちは先週終わったわけだが、そこから先の作業がいろいろあるのだろうし…。エージェントさんに訊いたところ、今回エージェントさんに依頼が有ったチェック文書は2000ページほどで、それを複数の翻訳者で分担したわけだけれど、実際のCTDは総ページ数が7000ページほどで、つまり他にまだ5000ページあって、そちらはメディカルライターさんのほうで(当然、手分けしているだろうけれど)照合作業をしているらしい。…良かった、7000ページ丸投げされたわけではなくて…。私は最終的に250ページくらいを担当しただけだが、全部で7000ページというのは想像もつかない。会社で仕事をしていても、CTD全体をまとめて見るということは無く、個々の試験の資料単位でせいぜい1本200~300ページが良いところだ。大体は、その後は薬事部の仕事になっていくので、私は全体量を一度に見たことはないのである。

脳ミソがだらけた状態でなんとか授業には出たが、納期の迫った仕事にどうも気持ちが向かない。かと思うと、ボランティアで引き受けてしまったDMの宛名書き作業なんかをダラダラとやっていたりして(まぁ30枚程度なのだが)、ヒマじゃないのに何やってんだか私は。でもヒマでも仕事に気持ちが向かないだろうなぁ。そういう時もある。そして気持ちが向いても向かなくても一夜明ければ楽しい修羅場はやってくる(笑)。

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2007年10月19日 (金)

お楽しみ

膨大な資料を前にして途方にくれていたQC案件がようやく無事に終了。本当に締め切りまでに終わるのかとかなり危ぶまれたけれど、なんとか納期に間に合わせることができた。自分で訳すのと違って、チェックしながら何の問題もなければそれなりにサクサク進むが、問題がある部分になるといきなりスピードが落ちるわけで、「一定の速度で作業」というわけにはいかず、それがかなり気持ちの焦りを生んでいた。突貫工事が利かない作業というのだろうか(笑)。いや、考えてみたらどんな案件だって突貫工事が利くものではないんだが…。

納期前日、エージェントさんから「明日が納期ですのでお忘れなく」というリマインダーメールが来て苦笑してしまった。納期破りすると思われていたのだろうか? 間に何度か分納があり、実は一番大きな部分はもう分納し終わった後なので、逆に気が抜けて忘れていると思われたのかも。でも今までもそれなりのボリュームのある案件で分納だったときに、このエージェントさんからリマインダーなんていただいたことはないのだが。。。それだけ、エージェントさんのほうも気が張っているということだろうか。

今回の案件は、メディカルライティングというものが実際にどのように書かれているのか、メディカルライティングの仕上げにどのような作業を行なうのか、2000ページの申請資料の中にどれくらいミスがあるのか、そのミスは具体的にどういったものなのか、ということを実際に自分の体で体験することができて、本当に勉強になった。そして嬉しいことにオマケのお楽しみがあるようだ。今回の人海戦術プロジェクトの総指揮をとってくださった外部監修者の方が、この案件に携わった登録翻訳者を集めて、今回の案件についてのレクチャーをしてくださる予定だそうだ。ものすごく楽しみ!

実はそんなこんなのバタバタで、先日はまたもやメディカルライティングの授業を欠席してしまった…(宿題がまったく終わらなかったのだ…あああぅぅぅ)。でも、このQC作業が終わったのだから、授業にも追いつけるように頑張らなくては! 次回の授業には2回分の宿題(=2本分のプロトコール全訳!)を持っていかなければならない。今度の日曜日は秋の英検、受験生の皆さんは最後の追い込みと試験問題との格闘だろうけれど、私は仕事も一段落したことだし、ひたすら宿題を片付ける週末だ。そういえば6~7年くらい前の秋の英検のとき、土曜日に大荒れのお天気で、日曜日は明け方まで雨だったのが午後に晴れ上がり、強風とフェーン現象で受験教室がものすごく暑かった覚えがある。この週末もそんなお天気になるらしい。ともあれ、みんなが実力を発揮できますように。試験後の悲喜こもごもも、また楽しみ也、かな(笑)。

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2007年10月17日 (水)

原文ミス

語学の学習には終わりがないといわれる。外国語に限らず、自国語だってとてつもなく奥が深いし知らない表現もたくさんある。日本語に限って言えば、見たことも無い読めない漢字も山ほどあるし、書けない漢字にいたってはどれくらいあることやら…(=こういうのはアルファベットの国では起こりえない話だろうな。漢字の多さが恨めしい)。それでも自国語では言葉に不自由することはないけれど、外国語の場合は、自分がどれくらい判っているのか、あるいは判っていないのか、それが判断できるようになるまでには多少の時間が掛かる。

まだ英検に合格する前、いつも英語学校のミニテストや模擬試験の点数のおかげで自分が合格までにあとどれくらい掛かりそうなのかは客観的に判断できていたけれど、自分自身の実感として、まだロクに英文を読めていないとか、あるいは、ようやく自分にはある程度の英文読解力が身についてきたな、などということをハッキリと感じられたことがある。それは英字誌の原文ミスがクリアに判ったときだ。1級の勉強を始めて間もない頃は、それこそタイムやエコノミストなんて手にするのも初めて、読むのも初めてで、知らない単語ばかり(=私はもともと非常に英単語力が低いのだ)、構文もレトリックも複雑怪奇で読んでも読んでも判らない。1単語ごとに辞書を引き、簡単な単語にも意外なイディオムがあったりして、1ページどころか1パラグラフ読むだけでも疲労困憊だった。当時はまさか天下のタイムやエコノミストにスペルミスや文法ミスがあるなんて想像したことも無かったので、どう読んでも意味がつながらない文章に突き当たると、それこそ頭を抱え込み、どうして自分には理解できないんだろう、なんで私はこんなに読解力がないんだろう、と思ったものだった。

そのうち、これはどう考えても原文がおかしい、私の解釈のほうが正しい、こりゃ絶対に記事が間違っている!、と確信を持てるようになった。そこに至るまでに数年掛かったわけだが(笑)。ちょうどパソコンが普及し、オンラインでも各種記事が読めるようになっていた。記事を検索して確認すると、本誌(紙媒体の雑誌)で「ここはおかしい」と思ったところがウェブ上ではさりげなく訂正されて正しい表記になっているのである! やっぱり世界のタイムにもエコノミストにも間違いはあるのだ! それが判るようになったときに、ようやく私にも一応の英文読解力が身に付いたんだなぁと現実感を伴ってハッキリと思った。それからしばらくして英検に合格した。学習初心者のうちは、自分がどこが解からないのかが判らない。でもある程度の学習を進めていくうちに、自分に解かるところと解からないところが自覚できるようになってくる。自分自身の実力が判るというのはナニゴトにおいても大事だと思う。自分の今の実力がきちんと見極められないと、目標に到達するために、今自分は何をすべきか、足りないものは何か、ゴールまでにどれくらい掛かるのか、などを理解できない。

今回のQCチェックのお仕事は、原文にもミスがあるという前提で、そのミスも洗い出し、日本語の申請書類では正しい表記にするという作業も含まれている。原文(=英語で書かれた申請書類)は、実際にこれを使って新薬承認の申請をしたのだから、まさか間違いなんてないでしょう、と思っていたのだが、意外にも結構ボロボロ間違いがあるのだ。一覧表では男性と書かれている患者が、文章中では性別が女性になっていたり(=当然この場合は生データに戻って確認する)、日付が4月45日と書かれていたり(…こんなの一目瞭然で有り得ない)、一覧表の中では、1月1日に重篤な有害事象が起き、事象の持続期間は2日間で、翌日の1月2日に死亡したことになっているのに、本文中では、1月1日に死亡、と書かれていたり。もちろん翻訳の際のミスもある。回復しなかった、が、回復した、になっていたり(=これは致命的だ)、1月1日、1月2日、1月3日…と並んでいる日付が、1月1日、1月2日、2月3日、になってしまっていたり。こうやって山ほどチェックしていくと、本当に専門用語部分のミスというのはほとんど無いのだ。怪しいのは、専門用語ではない部分。だったら社内チェッカーでも直せると思いたいところだけれど、何しろ原文と一対一ではないので、やはり原文を読み込み、訳文を読み込んで情報を探しながらのチェックになる以上、チェッカーさんでは難しいだろうな、と思う。その上で、原文のミスがあれば、それを正しく直していかなければいけない。

今までのおうち仕事では、それこそ「学習初心者」のごとく、原文を読む時はちょっとおっかなびっくり、読んで解からないところがあれば、それは自分が実力が無いからだと思っていたし(=まぁ実際に実力は無いんだが…)、ベテランの翻訳者さんだったらきっとスラスラ読んで訳せるんだろう、自分が訳せないのは自分がヘタだからだ、と思って、原文のほうが間違えているとは(あまり)思わなかった。さすがに4月45日のようなミスはすぐに判るけれど。でも今回の作業で、意外といろいろなところに間違いがあるものなんだなぁというのが判った。どう読んでも、途中でフレーズが抜けていると思われるような文章があったり(=主語と述語が一致していないのである。間違って途中の数単語が削除されたような感じなのだ)。こういうのも、以前だったら自分の読み方がおかしいと思っただろうけれど、今は淡々と「ここはおそらく原文ミス」とマークをつけて作業を進めていく。かなり面倒な作業ではあるけれど、やはり今回の案件に参加させていただいてよかった。「原文のミスを指摘できる翻訳者」を目指したい(=例によって道は遠いが)。

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2007年10月14日 (日)

不眠不臥

金曜日から満腹中枢が壊れているとしか思えないような食べっぷりを発揮している。こうなったらもうヤケクソで、とにかく食べたいだけ食べてからだ、と思って食べていたら、食べ終わった頃には食べ疲れて眠くなる始末。何をやっているんだか…。世の中には9日間の断食、断水、不眠、不臥をする人だっているというのに!(不眠はともかく、不臥というのは驚愕だ。そこまで行ったら立ったままでも寝られそうだが。。。体を横たえないというのはどんなにシンドイかと思う…。断食よりシンドイ気がする)。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071013-00000030-kyt-l25

この2~3日の食事量を考えたら確実に数キロ太ったのではと思うと恐ろしくて体重計に乗れないのだが(=といっても、別に日頃からマメに体重を測っているわけでもないが)、食事の合い間に少しずつ片づけをして机上の作業スペースを確保。「仕事の合い間に食事」ではなく、「食事の合い間に仕事」というところが私らしいといえば私らしい…。「仕事の合い間に休憩」ではなく、「休憩の合い間に仕事」しているというのも、これまた私らしい…。

でも取り敢えず、作業環境は整ったので後は一気に進めるのみ。今日はひたすらチェックしながら、適宜パソコンで調べ物、入力、そして印刷していない部分の資料の確認などをガンガンこなす。出来れば今日中にあと30ページ仕上げて納品してしまいたい。その後、50ページの分納と、ラスト納品分が控えている。どこか外で快適に作業が出来るところがないかなぁと思ったけれど、ちゃんと片付けて作業スペースを確保すれば自宅でも快適に仕事が進むことが実証された。

膨大な作業量にあえいで、メディカルライティングの授業を1度お休みしてしまったのだが、そうなると、やはりついていくのがなかなか大変である。今回は宿題が一気に増大して、プロトコール1本をまるまる英訳することになっているのだが、果たして仕上げられるのかどうか。チェックの分納と重なっているし、ついつい、「仕事じゃないからまぁいいや」と後回しになってしまう(=そして突貫工事アゲイン)。まぁ突貫工事になってしまったら、私もイヤでも断食、断水、不眠、不臥になるんだが…(といっても数時間~最長でも十数時間程度の話だが)。

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2007年10月13日 (土)

腰が重い

私は体重も重いが。それより何より腰が重くてなかなか仕事が進まない。正確には進めるまでに時間が掛かりすぎる。実際に仕事に入ってしまえば一気に進むのだが(というよりも大体の場合は「すでに後がない」状態なので一気に進めるしかない)、軌道に乗るまでに時間が掛かりすぎる。どうにかならないものかなぁと思うけれど、スロースターターのクセはなかなか直らない。

今回のQC作業は参照しなければならない資料が膨大なので、一番最初に翻訳エージェントさんから「資料のハードコピーが必要な場合は宅急便で送付します」と言われていた。そんなもの必要ないだろうと思って断ったのだけれど、いざ作業を始めてみたら…ナルホド、これは画面上で行ったりきたりするのは非常に面倒だということが判った。意味も無くエージェントさんが宅急便うんぬんと言っているわけではないのだな。でも1度断ってしまったし、今から手配してもらうのでは時間的にもロスがある。自分でやってしまったほうが早いので、参照する情報が固まっている有害事象の部分のみ自分で印刷して作業することにした。これなら、原文1600ページのうちの200ページほどだし、1枚に2ページずつ印刷すれば100枚で済む。

あとは紙ベースでチェックしてマーカーでしるしをつけて、終わってから一気にパソコン上で作業…と思ったのだけれど、紙ベースで作業する物理的空間を作らなければならない(=普段はそんな広々とした作業スペースなどない)。まずは机の上の掃除から…。うーむ、ますます腰が重くなる…。

昔(といってもほんの数年前)は紙ベースで辞書を広げて、参考書(解剖学図など)を広げて、原稿も印刷したものを横に広げてパソコンに向かっていたけれど、どんどんペーパーレス化かつ支援ツールをパソコン内で使うようになったため、今は机上に空いているスペースなどほとんどない。紙の辞書を広げるということもまったく無くなった。マグカップとティーポットとパソコン(+プリンター)しか置けない状態だ。でも、ちょっと手の込んだ作業をしなければならないときに、「まず机の上の掃除から」というのは、、、確かに、あまりいただけない。この週末はひたすらQC作業を進めなければいけないのだが、これが終わった後も、きれいな机をキープして(…できるんだろうか…)軽やかに仕事が進められるようにしたい。…すでに自信は無いけど。

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2007年10月12日 (金)

人海戦術

今回お引き受けしたQC作業は本当に膨大。総ページ数が2000ページ(翻訳業界の数え方ではなく、一般文書としてのページ数)を超える案件で、それを十数人の翻訳者が共同作業でチェックしていく。まさに人海戦術。私の担当箇所は約300ページほど。…のハズだったのだが、作業ファイルの半分が差し替えになり、それに伴って私の担当ページ数は少しばかり減ってくれた。もっと減ってくれても良いのだが(笑)。

今回どうしてこのQC作業をやりたかったのかと言うと、これは翻訳のQC作業ではなく、メディカルライティングのQC作業だからなのだ。おそらく翻訳エージェントさんのほうでも、こうしたQC作業というのは初めてなのではないかと思う。原文(英語)の申請資料をもとに、和文で申請資料を「新たに書き上げた」原稿との照合作業である。当然ながら文章は一致していない。原文資料から当該箇所を探し出し、内容が合っているかどうか、数値が一致しているかどうかを確認していく作業なのである。

通常の校正チェックではないので、翻訳会社のいわゆる社内チェッカー担当者にできる業務とは思われない。例えば私に割り振られた和文原稿300ページに対しては、原文(英語)資料が1600ページ分もある。その1600ページから、情報を探し出し、内容が正しいかどうかのチェック作業を行なう。原文資料には申請時の文書と生データもついている。文書の中の記載を確認し、さらに生データの数値もチェックしなければならない。社内チェッカーにはできないと思われるのは、単純な一対一の対訳チェックではないからなのだが、こんなふうにメディカルライティングの生の書類を扱わせていただくことで、エージェントさんの登録翻訳者たちはメディカルライティングとはどういうものなのかを肌で感じることができる。これは翻訳者側にとってはものすごく大きな財産だと思う。今回の人海戦術プロジェクトにぜひとも参加したかった一番の理由はそれなのだ。

いつか自分が、こういう生データを含む原文資料から、新たに文章を紡ぎあげてメディカルライティングが出来るようになるのかなぁ。う~ん、なりそうにないなぁ(笑)。今はとにかく、和文を読んでは、「原文のどこに書いてあるのか」探すのに必死。単純なキーワード検索では山ほどヒットするし(何しろ1600ページ)、あまりに絞り込みすぎるとヒットしない(=絞り込むにしても、言語が違うのだから訳語が違ったらまったく検索できないし)。原文の中のあちこちに散在するデータを拾ってひとつの文章にされていたりすると余計ややこしい。患者さんの有害事象などは原文は時系列ではないのに和文は徹底的に時系列になっているなど、文章構成的な面での違いもある。いちいち、ナルホド~とうなづきながら作業しているけれど、だんだん締め切りが近づいてきてそんな余裕もなくなってきた。ときどき数値エラーがあったりするので気を抜いたり飛ばし読みしたりというわけにもいかない。やはり、思っていた以上に…タイヘン、である。

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2007年10月 5日 (金)

QC作業

「会社仕事」では当然ながら外注に出した翻訳の校正チェック作業をすることは多々あるが、基本的に「おうち仕事」では校正の仕事はあまり(というかほとんど)お請けしない。ボランティア翻訳のほうでは時々お引き受けするけれど、あそこは持ち回りで誰かが校正するわけだし、「おうち仕事」での校正とはまったく性質が違う。

社内翻訳者が外注の翻訳物をチェックするのは当然だし、誤訳がないか確認するというよりは、社内のスタイルに合わせるために、ちょこちょこと言い回しを変えたりするのがメインで、これはもう、自分たちの好みに合わせる作業と言った感じだ。相当ひどい翻訳が上がってくるのでない限り、それほど大変な作業ではない(=こだわればキリがないけれど、訳文自体の品質に関しては、事前のトライアルなどでかなり回避できるわけだから)。極端な話、どんなに完璧で上手な翻訳が上がってきても、必ず社内チェックはするし、「好みに仕上げる」作業は発生する。それが社内翻訳者の仕事でもある。

でも、「おうち仕事」で校正をするとなったら話はまったく別。そもそも、翻訳会社にも社内チェッカーや校正担当者は居るハズで、在宅翻訳者が仕上げた翻訳は、まずは必ず翻訳会社の中でチェッカーが見ているハズだ。にも関わらず、わざわざ別の登録翻訳者にお金を払って校正の仕事を依頼するということは、翻訳会社の内勤チェッカーの手に負えないような「ひどい」翻訳ということになる。単なる数値や訳抜けチェックではなく、根こそぎ訳しなおさなければいけないような翻訳がまわって来る可能性が高い(=それなのに料金は「翻訳」料ではなく、「校正」料なのでずっと安い金額になる)。原文を読んで、翻訳物を読んで、どうしてそういう訳になったのか考え込んで、結局は訳し直さなければいけないというようなハメになる。自分で頭から訳したほうがよっぽど気がラクだ。私は(それが良いのか悪いのかは別として)、せっかく訳した文章があるのだから、できれば元の訳文や元の表現を活かしてあげたいと思ってしまうので、バッサリまるごと言い換えると申し訳ない気もしてしまう。結局、苦心惨憺(?)少しでも元の表現を使いながら訳しなおすことになるけれど、他人の表現を使いながら訳すというのがこれまた大変だ。先輩翻訳者さんの多くが、校正の仕事は引き受けない(引き受けたくない)とおっしゃるのも当然だなぁと思う。私程度のレベルでさえそう思うのだ。ベテラン翻訳者さんのところに依頼がいく校正なんて、きっともっと複雑怪奇だろう。

そんなワケで私は基本的には校正チェックの「おうち仕事」はしないのだけれど、今回とてつもなく自分に勉強になりそうなQC作業の依頼があってお引き受けした。当たり前だけれど、単純な訳抜けチェックや数値の確認ではない(=そんなものだったら翻訳会社の中で出来る作業だ)。作業ファイルのページ数も膨大な上に、参考資料もてんこもりで何が何やら…という感じ。金額的にはどう考えても割りに合わない仕事だけれど、今回の案件は打診の時点からぜひともお引き受けしたかった。文字通り「修行」的な仕事で、金額以上に、今後の自分に絶対に大きなプラスになると思う。もちろんどの仕事も一つ一つが経験として積み重なっていくものだし自分にプラスになるのだけれど、今回のQC作業は、今までとはまったく違う観点から翻訳作業を見直すことができる性質の仕事だ。取り組み始めて早々に、これは思った以上に大変だなぁと感じたけれど、それは始めから覚悟の上。しばらくこの作業に集中して頑張ろう。

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2007年10月 3日 (水)

器用貧乏

子供の頃からそれなりに要領よくモノゴトを片付けていくタイプだった私は、あまり段取りや効率を考えずに行き当たりバッタリで対処してもどうにかなることが多かった。今までのおうち仕事もかなり、というかほとんど、行き当たりバッタリ突貫工事方式で進めてきたのだが…そろそろ立ち行かなくなってきた。危機感が募る一方。

間がポッカリと空くこともなくお仕事の依頼をいただけるのは非常に非常にありがたいが能力が追いつかない。今現在、4件同時進行。とりあえず目前の脳領域の翻訳を突貫工事中。それが終わったら週明け納品のものに着手。その後は3週間の納期をいただいている治験関係モノ(でも着手し始める頃には残り2週間くらいになっているだろうなぁ)と4週間いただいている論文(納期は11月なのでまだ時間はある…と思っていると突貫工事になるわけだ)。おそらく途中に何回か定期案件の論文が入ってくると思うし…。

こんな状態で行き当たりバッタリ作戦がだんだん通用しなくなるのは当然。今までは「ラッキー」で乗り切ってきただけだと思う。器用貧乏は誉められたことではない。きちんとした段取りというものを考えなければいけないのだ。考えるだけではなくて、ちゃんと実行しないと意味が無い。並行案件を上手に処理するコツは何だろう。そんな秘訣なんて無いのかも知れないし、要は自分にしっかりした実力があれば済む話なのだが、器用貧乏な私としては、コツを押さえてどうにか乗り切れないものかと思ってしまうのだ(笑、懲りないヤツ)。テキトーにソツなくこなしていくというのは仕事以外では悪くないとも思うが、それでは本当の実力は身に付かないしエキスパートにはなれない。自分の翻訳力はまだまだだし、もっと上手く訳せるようになりたい。目先の納期をこなすことだけに目を奪われて器用に立ち回っていると、後で何も身についていないことになる。今の自分の足元を見なければ。おうち仕事的器用貧乏脱出プラン、今からしっかり考えます。

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