« 周辺知識 | トップページ | 情報交換 »

2007年9月24日 (月)

因果関係

いつも愛読させていただいているブログで、副作用の因果関係についての記事があった。このブログを書いているTさんは外資製薬会社にお勤めで主に副作用情報関係の翻訳をなさっているらしい。薬剤師のバックグラウンドもお持ちで語学力も非常に高く、ブログを読ませていただいていつも勉強になっている。あちらのブログにコメントを入れようかと思ったのだけれど、Tさんはあまりコメントを返したりなさらないので書いてもムダかなぁという気がするし(一方的にこちらがコメントつけるだけになってしまうことが多いようなので、だったら私自身のブログに書きたいことを書いたほうが良い気がする。別にコメントをもらったら必ずコメントを返さなければいけないというルールがあるわけでもないだろうけれどノーリアクションというのもつまらない)、先日の某所のコメントが(理由は判らないけれど)紛失したこともあって、他所のブログにコメントをつけるのがちょっと億劫な今日この頃。なので思ったことは独り言のようにここに書くのであった(笑)。

因果関係(ある薬剤と副作用(=業界では正確には有害事象と呼びますが)との関連性)についての訳語には確かに統一性がなくてメンドクサイ。私のほうも、社内でも何度も意見がぶつかるというか(=ぶつかるというほど激しくは無いけれど)みんなバラバラで好き勝手な言い回しを使っている現実を目にしている。製薬会社には複数の企業を転々としている方が少なくないというよりほとんどの人が1度や2度は転職を経験しているので、みんながそれぞれ「前の会社ではこうだった」という馴染みのやり方がある。まったく因果関係が無い場合の「関連性なし」と、完全に因果関係がある場合の「関連性あり」については迷う必要は無いのだけれど、その中間がかなり曖昧。「関連の疑いあり」と言う表現を使う人もいれば、「関連性があるかもしれない」という表現を使う人もいる。そんな言い方しませんよ、と誰かが言おうものなら、前の会社ではこう言っていた、というやり取りになるわけで…。統一しましょうよ統一。みんなが「前の会社では…」と言い合っても始まらない。挙句に、数百ページの書類の整合性がとれなくなってしまう。

厚労省のページやICHの用語を見ても結局ハッキリしないのである。そもそも、いつも翻訳作業の調べ物をしながら思うのだけれど、今のような時代で日本だけで製薬の開発が出来るはずも無く、作った薬を日本国内だけで売るということもありえず、すべてが海外のことも視野に入れて進行していく時代で、だからこそICHというものがあるのに、副作用の因果関係のような非常に重要な表現に定訳がない状態を放置したままというのは何故なのかと思う。実にけしからん! 何でもいいから決めてほしいのだ、そうすればこちらは決まった用語を使うだけなのだから。いちいち迷わされるのも時間の無駄。こちらはお上の言うとおりに動くだけだ。

こういう「現場の声」というか「末端の声」というのはどうすればお上に届くのだろうなぁと思う。とりあえず仕事の時には、因果関係のような「定訳がないことが判っている」ものについては、前倒しで先に確認してから作業に入るといった対策でその場を切り抜けていくのが現状では精一杯。そういう「定訳がないことが判っているもの」が多すぎる気もするのだけれど…。そして毎回、確認するたびに、そのプロジェクトごと、書類ごとに、違う言い回しが選択されたりしているわけで…いつまで経っても統一されないのだ。こんなことで良いのかなぁと思いながら。。。

|

« 周辺知識 | トップページ | 情報交換 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 周辺知識 | トップページ | 情報交換 »