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2007年6月28日 (木)

切り分け

いよいよ書類作成作業が始まった。まだ右も左も判らない私なのだが、最初に指示された作業がファイルの切り分け。山のようなファイル(もちろん電子ファイル)を臨床試験ごとにまとめる作業から。というのは、本社から送られてきた資料は、臨床試験別ではなく、化合物ごとになっているのだそうだ。化合物A、化合物B、、、などと分かれているフォルダのなかに、それぞれ十数本のPDFファイルが入っていて、毒性なら毒性、非臨床なら非臨床というファイル名になっているのだけれど、これを、臨床試験番号ごとに並べたいという。1つの毒性ファイルのなかに、臨床試験1、臨床試験2、臨床試験3、、、というデータが一緒に入っているとでも言うのかな。

で。「あの~私のパソコンにはアクロバットライターが入っていないのですが」と上司に言うと、あれっ、入ってなかったの、じゃあすぐ入れてもらおう、ということになり、さっそくIT担当の方がインストールに来てくれた。ラッキー♪ アクロバットライターがあると何かと便利なのだが、今までに勤めた会社でもデフォルトではインストールされていないことが多い。業務で特に使用する必要性がなければ入れてもらえないのだ。私はアプリケーションソフトの使い方にはかなり詳しいほうだと思っているけれど、会社の仕事を通して覚えたものがほとんどなので、会社でいろいろなソフトを使えるのは楽しいし面白い。今回はPDFの切り分け作業なのでこのソフトがなければ話にならないし、使い方もあれこれ工夫して楽しめそう。

そんなわけで準備も整いファイルを開いて…絶句する。1本のファイル、軽く500ページくらいある…。これをいくつに切り分けて、切り分けたものを臨床試験番号が同じものは統合して、最終的に全部がまとまるまでにどれくらい時間が掛かるのか。ついでに言うと、ページが逆さまのものまで多々ある。このPDFは紙の書類をスキャンしたものをイメージ画像として処理したものなので、スキャン時に1ページ逆さまになって紛れ込んだりしたのだろう。おいおい、本社の担当者、せめて書類の上下くらい確認してください。そういうのも作り直さなきゃならないんだろうな…。書類の中身さえ判っていないので、ザっと目を通さないと、どこでどう切り分けて良いのかも判らない。でも、英語の書類をこんなに大量に「ザっと読む」というのは…。取り掛かる前からなんだか目が回りそうだ。

昨日は英検の一次試験発表だった。朝、出勤する前に早々とメールが来た。今日の午後の合否発表を確認したらすぐに報告します、という生徒さんからのメールだった。そして午後は点数の報告メールやら前回の英作文の検証やら今後の課題やらをバリバリやりとり。すべての分野が満遍なく上達するというのはなかなか大変なことだ。どこかに重点を置いて勉強すると、別のどこかが下がってしまう。でもそれを繰り返しながら、少しずつ全体の底力が上がっていくのだと思う。満遍なく上達するのは最後であり、そうなればもう合格は直前。それまでは試行錯誤のように思えても、上がったり下がったりしながら合格に近づいていくのだと思う。

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2007年6月25日 (月)

ゆるゆる

このところ、以前に比べてパソコンの前に居る時間が減っている。本棚を購入したので部屋の片付けに追われていて(=ついでにいうと、片付いていくのが嬉しいので、せっせと頑張ってしまうというのもある)、狭い部屋の中をくるくる動き回り、疲れて早々と寝てしまう。そんなワケで、私にしては珍しくパソコン比率が低下中。

基本的にパソコン作業は好きなのだけれど、自分でそんなにパソコン中毒だとは思っていない理由の一つは、「パソコン(やネット)の前に居ないと不安で仕方ない」ということは無いのである。他のことをやっていると、パソコンやネットなんかどうでも良いなぁ、と思う。と言いつつ、いったんパソコンの前に来ると平気で数時間が経ってしまうのだけれど(=これはもちろん仕事以外で、という意味だ、笑)。

おかげでブログ・モチベーションも低下中なんである。まぁそれ以外にも、このところ、ブラックホール相手に叫び続けるような気持ちが非常に強くなってしまって(=元々そんなことは百も承知の上でブログを書いているのだけれど、理屈ではなく気持ち的にそう思ってしまうときというものがあるのは仕方ない)、あまり何も書く気にならない。先日の翻訳エージェントさんで行なわれた懇親会パーティの話や、会社仕事のことなど、話題はあれこれあるのだけれど。

気分が停滞しているとか落ち込んでいるとか元気がないとかではない。他のことに目が行っているとでもいうのかな。もう一つのブログ向きの話題のほうが多いので(楽器やダンスのことなど)当面こちらはゆるゆる更新になるかもしれない。

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2007年6月15日 (金)

書類作成

例によって会社でボーっと仕事をしていたときに(…果たして「ボーっと仕事をしていた」のか、それとも「仕事をしている振りをしながら、単にボーっとしていたのか」…後者のような気もするが…)、上司がスススっと横にやってきた。例によって、「うわっゴメンナサイ!」と反射的に思う私なのだが(笑)、別に怒られるわけでもなく、忙しいかどうかと尋ねられた。あの、私がやっている翻訳はあなたから頼まれた仕事ですから…何をやっているかは、ボリュームも内容もご存知でしょうに。なんでそんなことを言うのかと思ったら、上司いわく、そろそろ治験薬概要書を作りたいんだよねぇ、と言う。はぁ、さいですか。そりゃまぁ、作らなきゃならないんでしょうから作れば? と思いつつ(口には出さずに)黙って聞いていたら、「作ってみたい?」と訊かれた。えええええっ、わ、私がですか!?

治験薬概要書、そりゃもちろん何度も目にしているし何度も訳している。しかし作るとなると話は別だ、一度も自分でゼロから作ったことなんか無い。自分で作るとしたら、これ以上の実践は無いよなぁ。もし私が、翻訳だけで手一杯で忙しいのでそういう仕事はしたくない、とか、(治験薬概要書の作成には)興味が無い、と言う場合には、治験薬概要書の作成は外注に出す、という。そんなモッタイナイ!(=経費がではなく、書類作りの経験を積むチャンスが、である)。私に作れるんでしょうかと恐る恐る訊いたところ、作ってみたいという気持ちがあるなら教えるから、と言ってくださった。上司が神々しく見えた(笑)。

医薬系のバックグラウンドも無いのに製薬会社で仕事をさせていただいているだけでもありがたいのに、こんな実践的トレーニングのチャンスが巡ってくるなんて。メディカルライティングの第一歩というか、第ゼロ歩を踏み出すことができそうだ(=あれ、ゼロ歩はゼロなんだから踏み出さないのか…? ええと、まぁつまり、スタート地点に立ったような気分と言いたいのだ)。少しずつバラバラの点が1本の線につながっていくような気がする。まだ「気がする」だけで、実際にハッキリとした線になって見えてくるのはまだ先のことだろうけれど、「ハッキリした線」の幻が見える(笑)。先日のメディカルライティングセミナーでも言われた「カーストの底辺からの脱却」の一つは、求められる文書のスタイルを知ること。それはとりもなおさず、最終的なメディカルライティングの文書がどんなものかを正確に知ること。今回の書類作成のお話は、それを知るための大きなチャンスになる。

ちなみに治験薬概要書は完全な日本語の書類なので翻訳とはまったく関係ない仕事になるが、元になる参考資料やデータはすべて本社からの英語版しかない(=和訳版はまだまったく存在しない状態)なので、それを読みながら、必要な部分を訳しつつ、厚労省に提出する体裁に合わせた日本語の文書を作り上げていくという作業になる。私にとっては初めての「メディカルライティング」作業ということになる。

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2007年6月12日 (火)

一次翻訳

このごろ翻訳していて自問自答してしまうのが一次翻訳と二次翻訳について。というよりも、そもそも、そんなものが存在していいのかどうかについても考えてしまうのだが。「おうち仕事」のときは、クライアントの内情も知らないし、極端な話、クライアントの社内でしか通用しないような超専門用語(=すでにその範疇を超えるような独自の言い回し)などは判るはずもないので、ある意味、自分の仕事は一次翻訳なのだと割り切って作業をしている部分がある。もちろん正確な翻訳、読みやすい翻訳というのが大前提だけれど、どうしたって、納品した後にクライアントさんのほうで見直し、チェック、手直し、言い回しの変更などがあると思うからだ。逆に、だからこそ、極力原文に忠実に訳出しておいたほうが安心だろうと思ってしまう。大胆に言い回しを変えたりしたら、誤訳しているとか訳漏れがあると言われるのではないかと心配になってしまうのだ。やや直訳調かもしれないが、これは一次翻訳なのだから、クライアントさんのほうで二次翻訳(好きに手直し)するだろう、と思う気持ちが無いわけでもない。

「会社仕事」になると、これがまた別なのだ。最初から「二次翻訳」のつもりで訳していたりする。字面ではなく内容を把握しているし、訳文の使用目的や状況も理解している。例えば、その文書はあくまでも社内ミーティング用の叩き台であり、この後まだ何度も改訂版が上がってくる予定だというようなことを知っていれば、一言一句にこだわって訳出するよりも、多少は大胆な言い回しでもスッキリ訳したほうが良いことは多々ある。つまり最初から「こなれた訳文」を目指して翻訳をする。

そのあたりの違いに自分で戸惑ってしまうのだ。先日メディカルライティングセミナーに参加したときにも、翻訳業界のカースト制度の底辺に甘んじるのではなく、最初から「求められている品質」で仕上げられることを目標にしなさい、というお話を講師の先生からお伺いしたわけだが、これはつまり、おうち仕事で「二次翻訳の品質」にしていくということなのだ。でもいざ自分でやろうと思うとかなり怖い。内容を汲んで言葉を選んで書く作業というのは、当たり前だけれど単純な直訳調よりもはるかに時間が掛かるし、第一、クライアントがそれを望んでいるのかどうかさえ私には見えていない。直訳調で良いから字義通り訳してくれ、と思われている確率のほうが高い気がするのだ。そもそも、私が「会社仕事」をしていて、外注から上がってくる翻訳は直訳調のほうが直しやすい(=二次翻訳しやすいのだ)。ヘタにすらすら気持ちよく読めるような訳文になっている場合、重大な誤訳があってもチェックの際に気が付かない可能性もあって、そういう部分を拾い上げるほうが神経を遣うし時間が掛かって大変なのだ。つまり、いきなり二次翻訳レベルを目指すには、かなり高い翻訳力がなければならないし、中途半端なレベルでは迷惑なだけという気がする。

でも中途半端な時期を経ずに突然スキルが身に付くわけもない。一次翻訳しか出来ない翻訳者から、パっと二次翻訳をこなせる翻訳者に脱皮するにはどうしたら良いのだろう。

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2007年6月 7日 (木)

囲い込み

相変わらず次のおうち仕事はないのでぼ~っとしている。会社でもかなり呆けた状態でぼ~っとしている。忙しくないときにいろいろとやっておこうと思ってはいるのだけれど、生来のぐーたら加減をなかなか払拭できず、どうもヤル気にならない。困ったものだ。定期案件をいただいているエージェントさんから次の案件が来たので、まったく何もないというわけではないのだけれど、納期がゆるゆるで逼迫していないので、結局ぼ~っとしている(笑)。

そのエージェントさんから、仕事のことではないが連絡したいことがあるので電話が欲しい、というメールが来た。私はオンサイトの仕事もあり普段から携帯にはすぐには出られないので、エージェントさんからの連絡手段は100%メールであり、必要であればこちらからエージェントさんに電話を入れている。「電話ください」と言われると、何故かいつも心臓がドキっとする。何かやらかしたんだろうか、前回の納品で大ミスがあったとか、ご迷惑をお掛けしたとか、別に身に覚えがあるとかないとかではなく、いつも反射的に「ごめんなさい!」と思ってしまうのである(笑)。

ドキドキしながら担当のコーディネーターさんに電話をしたら思いがけないお話だった。登録翻訳者を招待してパーティをするので出席して欲しいという。先日も別のエージェントさんで同じように懇親会があって出席させていただいたところである。立て続けにこういうお話を聞いたものだから、ついポロリと、最近はこういうのが流行りなんですか?と訊いてしまった(笑)。そうしたらコーディネーターさんも、「えっ、流行りなんですか?」とおっしゃるものだから2人で笑ってしまったのだが。

前回の懇親会は、エージェントさん主催のメディカルライティングセミナー兼レセプションパーティだったが、今回のお話はパーティのみらしい。前回のセミナーとパーティの話を同業の友人(=分野は違う)に話したところ、それはエージェントさんの「登録翻訳者の囲い込み」の一種だね、と言われた。うーむ、私は囲われるほどのレベルには達していないから違うと思うんだけど…。でもお声を掛けていただけるというのは非常に嬉しい。基本的に見知らぬ人の集まりの中に顔を出すのはあまり好きではないのだけれど、お世話になっている担当の方々にお目にかかりたいし、ご挨拶くらいしたいというものだ。前回のセミナーも今回のパーティも、登録翻訳者全員に声を掛けているわけではないのだろうし、囲い込みかどうかは別として、「もっと頑張ってくださいよ!」とか「もう少し勉強してくださいね!」とか、要は「今後に期待していますから!」という意味合いはあるのだろうと思う。まさかパーティでお説教されることはないと思いたい…ので、今後の期待値をいただいたのだと解釈して、ぐーたらせずに精進しなければ。それにしても、こういうパーティって本当に流行りなのかしら、いろいろ未知の世界を実感中である。

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2007年6月 4日 (月)

一区切り

3月から途切れることなく続いていた「おうち仕事」だったが、どうやら先週の納品で一段落したらしい。フリーランスのお仕事をお請けするようになって、丸3ヵ月間もの長い間(=これを長いと思うか短いと思うかはこの際ちょっと置いておくとして)、常に納期を抱えている、というのは初めての経験だったので、ここで一区切り、ちょっと気が抜けた。

フリーランスで一本立ちしたら、当然ながら「常に納期を抱えている」状態が日常になるし、そうでなければ困るわけで、たまに仕事が来て喜んでいるようでは生活できない。ただ、今は二足の草鞋生活なので、適度に仕事の切れ目がないと体力的にキツイ。このあたり、やはりどうバランスを取って行くか(=と、まったく同じことを以前の日記にも書いたような…。うーん、進歩のない自分)。ただ今回は、時間的体力的に無謀なことをした結果、風邪を引いて会社を休むハメになったワケで、かなり根本的にしっかりと考えないといけない現実に直面している。まだ暗中模索なのだが。

でもまぁ、次の定期案件が来るまで、今はこの「おうち仕事ナシ」状態を気楽に楽しむことにしようと思う。何しろ今このタイミングでおうち仕事がないのは非常にありがたいというか、うまく見計らったかのようにここで仕事がポッカリ空いたという感じなのだ。何しろ今度の日曜日が英検だし。やはり英検の前後には時間的余裕を見ておきたいし、他にもこのところ駆け足で誤魔化していたモロモロのことも確認しておきたい。購入したまま放ったらかしの新しいソフトを入れたり、しばらくご無沙汰しているボランティア翻訳のほうも、ASCO年次総会(米国臨床腫瘍学会)が始まったので、論文がどんどん上がってくるだろうから、そちらの翻訳も手掛けたい。

多分、英検が終わるまで、次の仕事は入ってこない…と勝手に思い込んでいる。その間にアレコレ片付けよう。実際、3ヵ月ぶりに締め切りのない週末というのを過ごしたけれど、何だか思い切りリラックスしてしまった。このまま延々と締め切りナシの日々も困るのだが(笑)。

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