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2007年4月16日 (月)

試験終了

無事に試験を受けてきた。英検の生徒さんや友人の資格試験(通訳や英語関係の試験)が一年中どこかで行なわれていて、ヒトの試験の話は山ほど聞いているけれど、自分で試験を受けるのはものすごく久しぶり。英検1級取得以来の気がする。まずは遅刻して試験に遅れるんじゃないかと心配していたけれど、それはなんとか大丈夫だった(笑)。全問マーク式(選択方式)のため、鉛筆持参となっていたけれど、「鉛筆っ!? そんなもの、あったっけ」と思って筆記用具をアレコレ探したけれど、シャープペンシルしか見当たらず、まぁ受験させてもらえないということもないだろうからコレでいいや、と数本のシャーペンで試験会場に向かった。かなりテキトーな受験生である。

試験は慈恵会医大で行なわれた。初めて行く場所だと思ったのだけれど、行って見たら見覚えがあった。数年前に某製薬会社で外国人付き秘書として働いていたとき、上司が病気になったことが有り、その検査に付き合って1日この病院に缶詰になったことがあったのだ(=上司はまったく日本語が出来なかったため、病院に付き添わなければならなかったのである)。あらまぁ、なんだか懐かしい。でも今回は病院の入り口は閉まっていた。ありがたいことに個人的にはまったく病院には縁の無い私なので、日曜日に病院が閉まっているのを見て、日曜日だからなのかな? 病院って日曜日は閉まっているんだっけ、などと思う。今や病院もサービス業としての認識が徐々に浸透しつつあるのに、やっぱり日曜日はまだ病院は閉まっているものなのだなぁ、日曜日にしかお休みできない人は病気になれないということなのだなぁ(=つまり医者は病気になれないってことでもある)。

病院の裏手の大学校舎に向かい、受付で受験票を出して受験会場である講堂内に入る。広い、キレイ! 英検受験会場よりもずっと広くてきれいである。受験者数は非常にまばらに見えた(=人数に比して会場が広かったからなのかもしれない)。多分200名規模の講堂だと思うけれど、受験者数は3級が多分20人くらい、4級が50人いるかどうか、だと思う。全受験者(3級も4級も)が同じ講堂で受験というのがちょっと意外だった。

無料パイロット試験でもあるからなのか、空席もかなり目立った。実用英検では受験者は好きな場所に座ってよいので、空席があっても、単に席を詰めずに座っているだけの話で受験者数までは判らないが、今回はTOEICと同様に受験番号順に座席が指定されていた。だから空席=受験者が来ていない、というのが判ったのだ。3級のほうはよく判らないが、少なくとも4級ではかなり空席があった。受験者は、やはり若い人が多かった。医大生がかなりいたのだと思う。私と同年代の人もそれなりに居た。比較的高齢と思われる受験生は非常に少なかった。白髪の女性がいるのがチラっと見えたくらい。

試験は午後2時開始で4級は全92問、90分。3級の問題数は判らないが、試験終了時間は同じ。試験官が、「問題用紙の○ページの問い103番にスペルミスがありましたので…」(=問題番号はテキトーです、ウロ覚え)と3級受験者に説明していたので、明らかに4級より問題数は多いのだと思うが、それでも試験時間は同じ90分ということらしい。

問題用紙はすべて回収されてしまって、持って帰ることが出来なかったので以下はザっと記憶の範囲内で。設問は全92題、配点は一切わからない。

セクション1:英単語。15問。対応する日本語から4択。
セクション2:日本語単語。15問。対応する英語から4択。
セクション3:英略語。10問。対応する日本語から4択。
セクション4:組み合わせ問題。
 4択から正しい組み合わせを選ぶ。5問。
 4択から謝った組み合わせを選ぶ。5問。
セクション5:空所補充。10問。
セクション6:同義語。10問。
セクション7:読解。出題文書は9題で設問は15問。
セクション8:会話文。出題文書は5題、設問は7問。

難易度は、単語については「バカみたいに」簡単、と思った。例えば出題の英単語は「診断」、これを4択の日本語から選ぶ…。あのぉ、、、。この辺りは普通の英語の試験だとしても、レベル的に非常に易しいほうに入ると思う。英検2級くらいだろうか。略語でも「ECG」など非常に易しいものが入っていた(=難しいというか私が知らないものももちろん有ったけれど)。セクション4の組み合わせになってくると、ちょっと考え込む問題も出てきた。例えば泌尿器科がウロロジーであることが判っていれば泌尿器関係の言葉はウロ~というのは判るけれど、普段から辞書頼みの私は細かい部分までは暗記していない。4択すべてにウロ~という接頭語がついていて、組み合わせの日本語もすべて泌尿器関連の単語が並んでいると、うーむ、どれがどれ?と思ってしまうのである。同様に脳関係の言葉も、cere~という接頭語は判っているが、4択が小脳、脳幹、など、脳関係の単語が並ぶと、ありゃー、どれだっけ、と思う。このへんになってくると、「診断」という英単語を訊いてきたのと同じ試験かしらと思うくらいレベルに差があるという気がした。

セクション5の空所補充は易しかったと思う。ここまでを終了するのに約20分くらいだったので、このままだと30分以内にすべて終わってしまうのではないかと思ったくらいだ(笑)。が、さすがにそうは行かず、セクション7の同義語の選択までは出題自体が短いが、セクション8と9は文章題(パッセージ)になるため、1題解くためにもそれなりに読まなければならないので多少の時間が必要になってきた。といっても、英検の長文読解ほどではない。TOEICの読解に近い長さである。読解自体もさほど難しくは無かった。こちらもやはり英検2級レベルくらいだろうか(準2級でも行けるかも知れないな)。どちらかというとセクション8の会話文のほうがちょっと医学知識が必要なものかもしれないという感じだった。医者と患者の会話などで、設問が、「この次に必要になると思われる処置は次のどれですか」というような。特に専門的な医学知識ということではないが、でもまぁ、医学知識には変わりない。それをいうなら、「心臓の上にあるのは次のどれですか?」みたいな設問もあった(笑)。選択肢は心室、心房、弁膜などが並んでいた。このあたりは普通の英検とは違うところだなぁと思った(=英検では基本的に様々な分野にわたる問題がまんべんなく出るけれど、与えられた読解文書の中に解答に必要な情報はすべて提示されていて、専門知識がなくても正答できるように作られている)。 

結局、読解問題をすべて解き終わって、冒頭から全部もう一度自分の回答をチェックし終わった段階でちょうど60分くらいであった。ちらりと周囲を見ると、4級では同様に問題を解き終えて机に突っ伏して寝ている人が結構居た。私も寝ようかと思ったけれど、あとで問題用紙を回収されてしまうことは判っていたので、出来るだけ覚えておこうと思って(笑)せっせと問題を眺めていた。でもこの設問レベルで90分は時間を取りすぎだな。もっと問題数を増やすか、もう少し難易度を上げるか、あるいは試験時間を短くしてしまっても良いと思う。

90分が経過して、試験終了の合図とともに解答用紙と問題用紙が回収され、試験官というか試験実行委員(?)の方から簡単なごあいさつがあった。そうそう、試験官は7~8名くらい居たけれど、英検のときの「アルバイト試験官」ではなく、全員がこのパイロット試験の作成に関わっていると思われる教授陣ぽかった。MITA会などでお目にかかったことのある教授陣が複数名いらっしゃった(=といっても向こうはこっちの顔なんか覚えていないだろうけれど)。その後、アンケート用紙が配られ、今後の予定等についての言及もあった。4級はこれで終了、3級は休憩のあとに、また同じ場所に集まって、その後にリスニング試験が30分間行われるとのことだった。私はビッシリとアンケートに記入して、4級受験者の中では多分一番最後に退室(笑)。きっとみんな、アンケートにはサクサク丸をつけてさっさと出しちゃったんだろうな。問題の難易度、時間配分は言うに及ばず、試験会場の広さ、快適度、空調、(リスニングは受けていないから音質は判らない)、試験問題の冊子の紙のめくりやすさに至るまで、細かい注文やら感想やらコメントをびっしり書いているアホは私くらいなのだろう(笑)。だって、どうしても英検と比べちゃうからねぇ。ちなみに試験会場は非常に快適だったのでベタ誉めしておきました。ただし、本試験がここで行なわれるとはもちろん思わないけれど。

今後の予定として教えていただいたのは以下の通り。
◆今回の試験の結果通知は2週間後くらいを予定。
◆3級・4級の受験教本を近々書店で発売予定。
◆今からちょうど1年後の、2008年4月13日(日)に、正規の第1回医学英検3級・4級を実施予定。
◆同時期に、医学英検1級・2級のパイロット試験を実施予定(=つまり1級と2級については、パイロット試験自体が1年後)。
◆その1年後(つまり2009年4月)に第1回1級・2級の本試験を実施予定。

受験料と合否基準については説明はなかった。これから決まるということなのかなぁ。仮に4級の受験料が1万円とかだったら、私は受験しないぞ…高すぎる。そのあたりについてはまったく情報がなく見当がつかないので、大雑把なところで良いから大体どれくらいになりそうなのかを知りたかった。合否基準も、6割目安なのか7割目安なのかも教えてもらいたかったなぁ(=質問するチャンスがなかったので訊けなかったのだ。もちろんアンケート用紙には書いておいた)。

もし本試験が今回のパイロット試験とそれほど大差ない感じで行なわれるのだとしたら、会場の質、問題用紙の質などから見ても、おそらく受験料はそんなに安くない。であれば、4級は受けずに3級から挑戦しようかなぁ。4級の難易度については、「医学部の学生ってこんなに英語ができないの?」と思うくらい易しかったし、この分野の通訳・翻訳にたずさわっている人間にとっては「非常に易しい」と言えるレベルだったと思う(=私が満点を取れるという意味ではありません。知らない単語ももちろん山ほどありました)。4級は「医学生・医大卒業程度」となっているけれど、うーむ、それにしては少し易しすぎるだろうよ。

とにかく試験は楽しかった。2週間後の結果が楽しみだ。ってこんなことを言っていて、結果がものすごく悪かったらどうしよう(笑)。実用英検は、1級以外は絶対評価で、極端な話、受験者が全員合格ということもありえる(=1級のみ、相対評価で=だから筆記試験があるのだ=受験者間の競争が存在する)のだけれど、TOEICの場合は相対評価で、合否はない代わりに、受験者のレベルが全員かなり高ければ、自分が「今回は出来た」と思っても順位は低くなる可能性もある。医学英検が絶対評価なのか相対評価なのか、一定水準であれば全員合格なのか、あるいは偏差値方式なのか、そういったことも結果通知をみてみないと判らない。

きっと今回の受験者はみんな「簡単だった~」と思っているだろうなぁ(=そう思わないような人は、そもそも今回の受験を希望しないだろうし、わざわざ日曜日にこんなところまで来ないだろう。英検のサンプル試験では謝礼に図書券をもらえるのだけれど、今回のパイロット試験にはそういうものは無いので、「試験を受けられるのが嬉しい」とでも思うような人しか来ないのだから)。ということは、みんな相当に点数も良いだろう。だから相対評価だったとしたら…私の順位は非常に低いということだって有り得るのである…。そのときには結果通知のことは話題にしませんので悪しからず(笑)。さてこの記事は「医学翻訳」にしようか、それとも「英検」カテゴリーにしようか…。とりあえずは、やっぱり「医学翻訳」に分類しておきます。

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