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2007年2月14日 (水)

個人情報

猫も杓子もインターネット時代で、ちょっとした調べモノや資料請求、注文や予約、問い合わせなどなども簡単にパソコンひとつで済んでしまう便利な世の中である。個人情報保護法なるものが出来てから、そういうオンラインの画面には、たいてい、「個人情報の取り扱いについて」などなどが書かれていて、きちんと管理しますだの、他の目的に使用することはありませんだの、ごちゃごちゃともっともらしいことが記されている。でも本質的な部分をきちんと理解していないのに個人情報保護という言葉だけが騒がれているような気がする。個人情報を流用しません、と書かないと格好つかないから書いているだけで、実際には何をどう管理しているのか判ったものではないのが現状なのではなかろうか。

最近たまたま立て続けに個人情報絡みの出来事が2件あった。どちらも翻訳関連の事業をしている会社からのメールである(=翻訳会社というわけではない)。A社は大手の語学事業をしている企業。私はこの会社の翻訳関係のメルマガを取っている。メルマガ受信直後にスパムメールが来た。今まで、そのアドレスにはほとんどスパムが来たことがないので(=私はメールアドレスを10個近く持っているのだが、そのうちのメルマガ受信専用アドレスである)、あら珍しい、どこから来たんだろう、と思うまもなく、その企業からすぐに謝罪メールが来た。さきほどメルマガを送信した際に誤って同報アドレスが外部に流出したらしく、そのためにスパムが来てしまったと思われる、個別の個人情報が漏れたわけではないが、大変申し訳ない、当面メルマガ発行を見合わせる、という内容だった。ほぉ~潔いじゃないの。実際、スパムが届いてからそれほど時差なくお詫びメールが入り、とても速やかなアクションだった。「どこからスパムが来たんだろう?」とは思ったものの、スパムメールとA社との関連性に考えが及ぶよりも先にお詫びメールが来たという感じだったのだ。もちろん情報の流出など起こらないほうが良いわけだが、起きてしまったのだから仕方ない、その後にどれだけ迅速に、どういう対応をするかだと思う。「あってはならないことウンヌン」という使い古しの言い訳をされても何にもならない。そもそも、そういう失敗というのは何かの拍子に起きてしまうものなのだ。「あってはならないこと/起きてはいけないこと」ではなく、起こりうる前提で日頃から対応策をきちんと考えているかどうかだと思う。その点で、A社の対応は素早くて好感が持てた。

もう1件は、もっと小さなレベルの話なのだが、とある翻訳学校のB社で行われるセミナーにメールで申し込みをした。申し込み確認の返信メールが来て、「下記の通り受け付けました」となっているのだが、その「下記の通り」に記されているのが…まったく別人の氏名、住所、電話番号、その他もろもろ…。えーと。どーすりゃいいんだ。メールの宛て先はちゃんと私になっていて、メール本文中にも、「○○さま、予約を受け付けました」の部分は私の名前である。えーと。黙って放っておいても良いのだが、もしかすると私の申し込み内容が他の人のところに行っている可能性が非常に高いような気がしたので、一言ちょっと伝えておいたほうが良いかと思い、「申し込み確認の確認」と称して返事を出した。もちろん、もらったメールをそのまま全文引用の形で。他の人の申し込み情報が載っているけれど個人情報の管理は大丈夫だろうかと添えておいた。当然のことだけれど、すぐに平謝りのメールが来た。マネージャーが不在だが戻り次第お詫びの電話をしますと書いてあった。いや電話なんかもらっても何にもならないんですが。システム的に間違った人の情報がくっついてメールが送られてしまったというわけではなく、単純な人為的エラーであるなら(=まぁ、最初からこのパターンだろうと思っていたけれど)、規模としては大きな問題ではないし、起こったことは仕方ないし、今後は気をつけてもらえば良い話なのだから。

ただ1つ気になったのは、これは本来、私に謝罪すべきことではなく、本人の知らないところで住所、氏名、連絡先などの情報が全部赤の他人(=つまり私)に漏れてしまったセミナー参加者さんに対して謝るべきことだという点なのだ。B社が本当に個人情報のなんたるかを本質的に理解していれば、情報漏れを指摘した私に謝るのではなく、情報を漏らされた被害者とでもいうべき、その人に謝るべきだ。個人情報の本質はそこだと思うのだけれど、果たしてB社は、その人に謝ったのだろうか。黙っていればその人には判らないことだが、もし私がB社の担当者なら、その人と私にBCCで同じ謝罪メールを送ると思う。そうすれば、間違えた情報を受け取った私にも、知らないうちに勝手に情報を漏らされたその人にも、等しく事情が伝わるし、会社の誠意も伝わるのではないだろうか。B社の対応は、間違いを指摘されたから慌てふためいて反射的に謝ってきた印象を受けた。最初に送られてきた別人の個人情報についても、「破棄してください」の言葉も書いていなかった(=要らないから破棄するけどさ)。何が何だか判らないけれどお客さんからクレームが来たからとにかく謝らなきゃ、という感じ。…ってことは、私の個人情報を間違って他の人に送っていたとしても、B社は私には何も知らせてこないんだろうなぁ…。きっとこういう会社が多数派なんだろうなぁ。。。

今日は世の中はバレンタイン。そして英検一次の結果発表の日でもある。私にはどちらも大差なくあまり意味のない日であった(笑)。ボーダー上の生徒さんが居るときは二次対策をにらんで大騒ぎなのだけれど、今回は一次を突破しそうな人がいなかったのだ…。

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