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2007年1月27日 (土)

中間校正

シュラバの最中にいったん翻訳作業の手を止めて中間校正をした。全体の翻訳分量が多いので(=しつこいようだが「私にとって」という意味で、先輩翻訳者さんたちから見れば大した量ではないと思う。ぺーぺーはこれで四苦八苦しているのであります)、最後まで一気に訳してから校正に入るのはちょっと危険な気がしたので。まぁラストスパートの一歩手前~、という状況なので、最後に校正するのとあんまり変わらないとも言えるけれど。本当は、翻訳作業に煮詰まってきたので別の作業をしたくなったというのもある。前向きな現実逃避といったところか。

海外ベースの翻訳エージェントさんからいただくお仕事の場合、フィードバックをいただけることが多いのだけれど(=毎回必ずというわけではない)、これがかなり私の翻訳スタイルに影響してくるようになってきた。冠詞や前置詞の扱いだ。日本人が校正チェックしたものの場合、チェッカーさんの力量のホドは判らないけれども、どうも人に拠って違うというか、その都度違うというか、え~コレどうしてここが直されるわけ?みたいなものがあったりするし、かなり曖昧。でもネイティブさんに冠詞や前置詞を直されたら、それはもう反論の余地が無いし、実際、自分で読み返してみて、いちいちウンウンと納得できる。これを取り入れないテはないではないか。

私は、自慢じゃないが、というより、これはもう目一杯恥じるべきことだが、本当に冠詞や前置詞に弱い。英語の学習をしていたころは、読解も英作文も会話もリスニングも、大きく全体をザックリつかむほうが得意で、小さな部分を正確に表現したり読み取ったりというのがあまり得意ではなかった…というより、あまりそういうことに重点をおいてこなかった。全体が判るからいいじゃん、という感じである。森を見て木を見ず(=というより、森を見て葉っぱを見ず)という感じだ。だから英単語を覚えるのが大のニガテ。単語を知らなくても全体を通して読めば言わんとしていることが判るから良いじゃん、と思っていた。そして、翻訳をするようになって、とりあえず単語は辞書や用語集にお任せ。文法の怪しいところはその都度、必死に調べる。今までそういうやり方で何とかこなしてきた。でもネイティブさんの校正が入った文章を見て、今より一段階レベルアップを目指すために、冠詞と前置詞にもう少し気を遣おうと思うようになった。

ひらたく言うと、今まで製薬会社に勤めていて、翻訳するときに定冠詞なんてほとんど使っていないのである。たとえば「Investigator and Sponsor are responsible for ~」とか、「Efficacy of study drug is ~」とか。社内でも普通にそれで通っているし、ほかの文書を見ても全部そういうふうに表記されているし、参考文献を訳すときも定冠詞や冠詞なんてほとんど使わなかった。一般ビジネス文書はともかく、医学系の文書の場合は、病名、薬剤名、症状、試験、検査、データ、項目などなどには冠詞は要らないものだとさえ思っていた。でもネイティブさんの校正が入ったフィードバック原稿は、徹底的に定冠詞が入れられている。入れたほうが良かったのね…。そういうことであれば、これからは入れるようにしよう。そんなわけで今日はじっくり中間校正をしたわけだ。気をつけていても、すっかりクセになっているので本当に定冠詞が落ちている。あまりにも数が多いので、定冠詞とセットでトラツル子ちゃんに用語登録してしまった(笑、「the Investigator」とか「the clinical study」とか)。でもここで中間校正しておいて良かった。しっかりと文章を見直したことで少し怪しかった部分も解決したし。全部訳し終わったあとの校正作業がグっとラクになると思う。とは言うものの、今日の翻訳ノルマは相変わらず押し気味なのであった…。山登りはもう少し続く。

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コメント

ずっと、トラツル子ちゃんの意味がわかんなくて、新たなソフトかと
あせったのですが、tratoolちゃんだったんですね。わかってとっても
気分爽快。これで眠れる、いえ、ひとふんばりして仕事です。今日とってもこわ~い眼の病気の話をテレビで耳にして(仕事しながらなんで見ていない)、いまさらながら眼を大事にしなきゃと思いました。その病名は眼瞼痙攣というもので、ひどいことになるとまぶたが閉まったままになって半ば失明と同じような状態になるんだそうな。お互い、正常にまばたきできなくなったときは要注意ですぞ。

投稿: ゆりこママ | 2007年1月31日 (水) 01:03

>ひどいことになるとまぶたが閉まったままになって半ば失明と同じような状態

今回の仕事中に、妙に右眼がずっとかすんでいて、ヘンに痒いし画面がかすんで見えるし、でもまつげが入っているわけでも無いし、もしや悪い病気かも!?なんて思ったんですよ。この仕事、目が悪くなったら(=使えなくなったら)本当にアウトですものね。幸い、まつげではなかったけれど何か目にゴミが入っていただけのようで(=見つけられなかったんだけど)目を洗ったら取れて視界もクリアになってホッとしたんですけどね。

姿勢とかパソコンとの距離とか目に優しい液晶とか、いろいろあっても、やっぱり目は酷使しちゃいますよね。ホントお互い気をつけましょう!

投稿: snowberry | 2007年1月31日 (水) 22:49

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