« 肉体労働 | トップページ | 燃え尽き »

2006年11月18日 (土)

チェック

先日、英和・和英ともトライアルに合格してお取引を始めるようになったエージェントさんは、とても丁寧なフィードバックをくださる。本当に本当にありがたい。翻訳者にとってフィードバックは非常にありがたく大切なもので、有ると無いとではその後の仕事の精度も大きく変わってくると思うのだが、フィードバックを下さるエージェントさんよりも、下さらないところのほうが圧倒的に多いように思う。エージェントさんに登録したりお仕事をいただく段階で、そのエージェントさんはフィードバックを下さるところかどうかが判ると良いんだけど、さすがにそんなのはムリか…。でもエージェントさんが自社の登録翻訳者の質を上げたいと本気で思うのであれば、フィードバックは質向上のみならず、モチベーションも高まるし、翻訳者にとってもそのエージェントさんの魅力が増大するので、ぜひとも取り組みをお願いしたいのだけどなぁ。

社内翻訳をやっていて翻訳を外注に出す立場も経験している私からすれば、丁寧なフィードバックをエージェント(翻訳者)に返すのはサービス以外の何モノでもない。そんな手間ヒマかかる翻訳会社(翻訳者)よりも、フィードバックが必要ないような完璧な(あるいはデキのいい)翻訳者を使いたいのが本音ではある。なので、発注者側(=製薬会社などのクライアント)の立場からすれば、フィードバックなんてメンドクサイ、と思うし、受注側(末端のいち翻訳者)の立場からすれば、ぜひぜひフィードバックください、と思う。まったくニンゲンというのは勝手なものである(=私のことだ)。

でも今回フィードバックを下さったエージェントさんは、社内チェック(社内校正)のフィードバックを下さるのだ。クライアントさんからのフィードバックではなく、クライアントさんにこのような形で納品しました、というフィードバックだ。まさに、登録翻訳者の質を上げるためのフィードバックである。ありがたい~~~。自分が納品した翻訳と、いただいたフィードバックを付け合せて、ふむふむナルホド、と唸らせていただく。あー、こういう表現のほうが確かに自然、と思ったり、うがががが、ここは私の調査不足、と思う専門表現があったり。そして、フィードバックをいただいたからには、一層頑張ろう、と思う。うん、やっぱりエージェントさんは(メンドクサイかもしれないけれど)フィードバックすると良いですぞ、何しろ翻訳者は勝手に単純にヤル気を倍増させるので(笑)。

先日納品したばかりの英訳にも、さっそく変更履歴つきで社内チェックの結果がフィードバックとして送られてきた。自分の欠点が一目瞭然。実は私は昔から前置詞が非常に苦手なのだ。なんでもない前置詞を上手に使えない。はたして、いただいたフィードバックでは前置詞が容赦なくズバズバ直されている。専門用語はほとんど直されていないのでそれは良かったのだけれど…。正しい前置詞の使い方なんて、理屈じゃなく感覚で正しい英語に触れるしかないんだろうなぁ。「昨日を買い物に行きました」が正しくない日本語なのは一発で誰でも判る。理屈じゃなく、おかしな日本語だから。前置詞もそれと同じで、理屈じゃなく正しく使えるようになりたいのだ。でも「materials for presentation」と「materials of presentation」のどっちが正しいのかパっと判らない。(そしてフィードバックの中では「for」と「of」が徹底的に直されていた、ああああ。全部逆に書いてたほうが正解率が高かったかも、爆!)。中学生の文法のテキストでも買ってこようかしら…。恐るべし社内チェック。でも本当にありがたいことである。

|

« 肉体労働 | トップページ | 燃え尽き »

コメント

クライアントからのフィードバックありがたいですよね。
今夏からお世話になっている医療系の翻訳会社さんも
なんでかわからないけれど、親切です。
なにかとフィードバックくださいます。
私に勉強させて戦力にしようとおもっているのかしらん?
それにこたえるべく、毎度心拍数急上昇のなかで
一件ずつタックルしています。
お互い、ステップアップがんぱりましょうね~。
なぜか、主人のオーダーで「12人の怒れる男たち」を借りて
みました。陪審制度、日本にも導入されるんだよね~。
日本人には大変かも・・・。

投稿: ゆりこママ | 2006年11月19日 (日) 01:27

翻訳会社のフィードバックなんかについては、翻訳者が集まるイベントで名刺交換した翻訳者と情報交換すれば、トライアルを受ける前に情報が入ってきます。

私も情報をもってますが、(株)サンフレアは、他の翻訳者からかなり丁寧と聞きます。
大手CH(仮名)は、単価安い上に、締め切りきつくて、フィードバックないとか、大阪医療系VA(仮名)は、フィードバックは来るが、翻訳未経験か初心者にやらせているので、フィードバックの間違いを翻訳者が訂正してあげないといけないことしばしばとか・・・。

 条件をクライアントかエージェントが出さないし、フィードバックもないなら、その翻訳の出来で満足で、今後もその程度で良いということと判断しておけば、よいんではないでしょうか。サービスの質を考えない翻訳会社に、気を使うよりは、新しい自分のサービスにあった得意先を後々みつけて、フルに力を発揮すればよいんではないかと思います。フィードバックがある会社を見つけたらキープですね。

 内情を知る翻訳者さんからですが、フィードバックの出来に自信のない会社が案外多いそうです。実はフィードバックしていなかったり、していても誤字脱字だけの上辺だけだったりします。また、そのような自信のないフィードバックを翻訳者に戻して、逆に叱責を買うこともあり、会社にとって後々のメリットがあまりないこともあるということを聞きましたよ。

 前置詞についてですが・・・、英文を読みながら、常にその前置詞が使われているイメージを意識できるようになれば、かなり改善できます。それには・・・英語の語源というか、古英語~中英語の前置詞の書かれた文法書・英語学書を見る事も、よいかもしれません。イメージの派生がわかると思います。基本的なものは、中学生のーなんてご謙遜なさらずに、医学(臨床)英語の書き方とかで、前置詞にくわしいものでは探してみれはよいのではないでしょうか?(私も、「~に関して」に使うonとofとaboutの違いはそういう本から知りました)

投稿: wetch | 2006年11月19日 (日) 02:18

全然わかりませんが、「materials for presentation」に1票。果たして、正解は? 反対かなぁ?

投稿: Hana | 2006年11月21日 (火) 19:18

>それにこたえるべく、毎度心拍数急上昇のなかで一件ずつタックルしています。

あ~気持ち判ります~。すごいドキドキしちゃいますよね。ああマズった!とか、失敗したーとか。あって当たり前のものではないだけに、フィードバックいただけると本当にありがたいし、頑張らなきゃって思いますね。

投稿: snowberry | 2006年11月23日 (木) 16:14

>翻訳者が集まるイベントで名刺交換した翻訳者と情報交換すれば、トライアルを受ける前に情報が入ってきます。

ナルホド! そういう情報交換というのもあるのですね~。私は以前に翻訳祭に一度行ったことがあるだけで、あとはその手の催し物に参加したことが無いのですけれど、皆さんそうやってネットワーク広げていらっしゃるんですね。

>フィードバックは来るが、翻訳未経験か初心者にやらせているので、フィードバックの間違いを翻訳者が訂正してあげないといけないことしばしばとか・・・。

あははは、笑えますね。確かに翻訳修行中で語学レベルもまだまだの
「校正者」や「チェッカー」さんでは、いくらフィードバックもらっても役に立たないこともあるかも。私も以前に(社内翻訳者として仕事をしていて、エージェントに外注もする立場だったとき)、ちゃんと校正してます、という成果物を受け取って、あまりにもヒドイ(=基本的な)ミスばかりで、エージェントさんに逆フィードバックしたことがありますもん。

>その翻訳の出来で満足で、今後もその程度で良いということと判断しておけば、よいんではないでしょうか。

う~、そう思いたいのですが、自信のほどを訊かれるとやはり不安ですね。まあリピートオーダーをいただければ、大丈夫だったと思えるというところでしょうか。

>英文を読みながら、常にその前置詞が使われているイメージを意識できるようになれば、かなり改善できます。

前置詞が使われているイメージを意識…、、、これまた何やら非常に難しい…でも頑張ります! アドバイスありがとうございました。医学英語関係で自分に合いそうなものを探してみます。

投稿: snowberry | 2006年11月23日 (木) 16:21

>果たして、正解は? 反対かなぁ?

この例は私がブログを書くときに作ったものなので、実際の仕事の中で出てきたというわけではないんです。ごく一般的に(タイトルとかで)ポンとこんな表現が出てきたら私も「for」だと思います。プレゼン用資料、ってことですもんね。こういうのは判りやすいんですが、これが、細胞とか疾患とかになってくると(○○細胞の××、とか、□□疾患の△△)、完全に混同しちゃうんですよ~。文法的にはどっちも使ったりすると思うので、文脈の中で使い分けるってことかなぁ。その辺が難しいです。

投稿: snowberry | 2006年11月23日 (木) 16:27

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 肉体労働 | トップページ | 燃え尽き »