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2006年11月29日 (水)

曜日感覚

フリーランスでお仕事をしていると曜日感覚や日付感覚が判らなくなるというような話をときどき聞く。まぁ同居している家族が居れば、家族の誰かが出社・出勤・登校、etc.などで曜日は判るだろうし、一人暮らしの場合はなんと言っても朝のゴミ捨て曜日という絶対的なものがあるので(笑)曜日感覚を忘れ去ることは出来ないのだけれど(=分譲住宅などで24時間365日いつでもゴミを出せるようになっている住居だったら完全に曜日感覚が飛びそうだが)、でも祝日のことをコロっと忘れたりすることはありそうだな。で、なぜか私は今週は曜日感覚がぐちゃぐちゃ。

たまたま今週は毎日のようにおうち仕事の納期が続いている。月曜納品、火曜納品、水曜納品。で、木曜日だけちょっと空いて金曜納品。(ついでに来週の月曜も納品)。納品日を忘れたりはしないのだけれど、会社から帰ってきておうち仕事の作業をして、終わった~♪と言って納品すると、「んで明日は何曜日だっけ?」と何度も思ってしまうのだ。なぜかこれが会社に居るときにも何度も頭をよぎって、「今日って何曜日だっけ? 明日って何曜日だっけ?」と何度も何度も思ってしまう。どうも、「納品」→「終わった~」→「翌日は休み?」→「週末?」と思いたい心理が働いている模様(爆!)。おいおい。2日にいっぺんしか仕事しないつもりかい、自分。

ほんの少しばかり掛け持ちのマネゴトをしているに過ぎないのに、すでにこんな状態である。完全にフリーランスになったらどうなることやら。スーパーの特売のチラシで曜日を知る、、、とかになるんだろうか。まぁ曜日感覚がなくなっても困りはしないのだけれど。

もう11月も終わり。今年も残すところあと1ヵ月である。今年冒頭の目標は年内にフリーランスに!…と思っていたのだけれど、何度目かの下方修正(笑)。でもエージェントさんから定期的に案件をいただけるようになったし、自分のおうち仕事の作業手順もだんだん確立されてきたと思う。やりながら発見することが多く(自分がこんなに曜日感覚が飛ぶ人間であるということも新発見だったし)、まだまだではあるけれど、来年こそ(笑)目指せフリーランスである。

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2006年11月26日 (日)

ヌカ喜び

あぅー、またもや仕事に追われている週末。ナニやってんだか自分。日付が変わるころにおうち仕事の翻訳作業が終了し、「やった~お仕事終わりーっ」とウキウキしながら仕上げ作業に入った。私が「お仕事」と呼ぶのは純然たる翻訳部分であり、その後のチェック、校正、レイアウト、ファイル貼り付け作業などは「仕上げ作業」として、翻訳作業とは別モノと考えている。やはり翻訳が一番ハードなので、それが終われば気分的には終わったも同然、気持ちの上ではかなり解放される。

で、仕上げファイルのほうで気持ちよくホイホイ作業を進めていたら、、、あれ? 翻訳した文章量と原稿の量が一致しない…。あわわわ、何ということか、終わったと思っていたところよりも先に、まだ本文があったのだ! 大ショック。原稿に改ページ指定が入っていて、その先の本文を見落としていたのである。

信じられない大ポカだ。思い切りヌカ喜びしてしまった。一度「終わったぁ~♪」と思ったあとだけにガックリ。しかも時間も時間なので、さぁ寝るぞ~、と思っていたところなだけに…。今週は廃人にならずに済むように早く寝たかったのに、やっぱり明け方まで作業することになってしまうのだ、くすん。それにしても我ながらかなりマヌケである。最後のページを見逃していたなんて。原稿を印刷してみればこんな失態をさらすことはないのだけれど、ここ最近はハードコピーを出すなんてことはあまりやらなくなっている。原稿も電子、仕上げも電子、チェックや校正もすべて電子ファイル上で処理している。案件1つ1つの量が少ないからこれでなんとかなっているのだろうな。確かに原稿のページ数の多い案件では印刷しないことには全体を把握することも出来ない。今回の案件はそんなに量もないから…と安心していたのが失敗だった…。

納期まで24時間以上ある時点での話なので今回はとりあえず事なきを得たけれど、もし納期が逼迫しているときだったらトンデモないことになっていた。失敗は成功のモトとは言うけれど、フリーランスの場合は失敗すると次が無くなるわけで…。1つ1つが真剣勝負の綱渡りなのに、どうも私は詰めが甘い。今夜はヌカ喜びなどせずに、きっちり確認して仕上げて納品して、そして出来ることなら早めに寝たい…。

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2006年11月25日 (土)

掛け持ち

相変わらず脳みその呼吸困難状態が続いている。くぅー、今週はキツイ。今週前半に仕上げた翻訳を上司から突っ返されることは幸い無かった。が、今週最後に待っていたのは免疫てんこもり書類だった。びーせる、てぃーせる、結合が相互の連絡でネットワークを抗体が抗原の欠損で傷害の抑制に~♪(=こわれている私)。

上司がサクっと、今日はコレお願い、と言ってきたファイルを開けたら免疫てんこもり。やり始めてから、うわわわ、判らんよコレは、と思い、必死にググりながら○○のナントカ理論だの△△の原理だのに関する説明を探して読みながら、どうにか概念をつかみつつ訳していく。途中でちょっと恨めしそうに上司に、コレきつい(=難しい)ですね~、と言ったら、いやーこの間の統計の翻訳、しっかり仕上げてたから、こういうの得意かと思って、と笑顔で言われてしまった。誰が得意だってのさ。あの書類は真っ赤になって戻ってきたじゃないかっ。笑顔でイヤミをいうタイプの上司には見えないんだけど。笑顔で操縦されてるんだろうか私は。

もうしばらくこの忙しさが続くらしいので少しばかり戦々恐々。会社仕事で脳みそが疲弊しきると、おうち仕事用のエネルギーも吸い取られる気がする。会社員をしながら少しずつフリーランスのお仕事を請けて、いわゆる二足のわらじ生活を続けてフリーランスになられた方というのは、きっともっと大変なのだろう。何しろ私は「お気楽」派遣OLなわけで、忙しいと言ったって社員さんに比べれば高が知れている。休日出勤させられるわけではないし、基本的には残業は自己裁量だし(=終わらせられないから残業になるだけであって、ちゃんと時間内に処理できれば残業なんかしなくて良い)。製薬会社の社員として働きながら医学分野のフリーランス翻訳者を目指して仕事の掛け持ちをしている人の話というのをよく耳にするけれど、並々ならぬパワーが要ると思う。私の何倍も仕事をして、何倍も努力なさっているのだろう。私はこの程度の忙しさで軟弱にも脳ミソ呼吸困難でゼイゼイはぁはぁ言っている。

せめてもの救いは、掛け持ちしている仕事が大体いつもガラリと雰囲気の違う案件であることだろうか。同じ(あるいは近い)領域のものが立て続けに入ってくるとありがたい、という先輩翻訳者さんもいらっしゃるけれど、おそらくは文章の難易度も仕上げるレベルも私には全然追いつかないようなハイレベルのものだからだと思う。私程度の段階では、ちょこまかと違う分野のほうが頭を切り替えて取り組める。もし会社仕事で免疫、おうち仕事でも免疫だったら…脳ミソが心臓マヒを起こしかねないかも…。この週末も、会社仕事とはガラっと違う分野の案件をいただいているので、ありがたく掛け持ち気分を満喫させていただいて頑張って仕上げる予定。

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2006年11月23日 (木)

燃え尽き

週明けから私にしてはかなり忙しくテンパった状態だった。敗因は日曜深夜(月曜未明)の夜更かしなのだが(=朝5時に1本納品)、3時間睡眠で月曜の朝を向かえ、その日の会社仕事がかなりキツかったため、日中は脳みそが酸欠状態の気分を味わった。単に眠いというより、脳が猛烈に呼吸困難を起こしているような、今まで味わったことの無い感覚。この状態で翻訳してて、果たして私はマトモな文章をつむいでいるのだろうか?と疑問に思いつつも、ボーッと眺めているだけでは目の前に詰まれた原稿(=いや、紙原稿ではなく電子なので、フォルダの中の原稿、というべきか)は減らない(涙)。

全体量を計算する気力も脳みそもないまま、祝日(=今日)前までに仕上げるように上司に言われている分量をとにかくこなさなければならない。で、月曜はヘロヘロ状態になりつつ格闘し、その日の夜は早々に就寝。火曜日は気分すっきりでピッチを上げて仕事を進めたが、この日は夜に翻訳エージェントさんに出向かう用事が入っていたため、あいにく残業できずに定時で退社。残りの分量を果たして水曜中に仕上げられるのか、いささか不安に思いつつ。

エージェントさんとのミーティングでは今後の仕事の話をアレコレ。随分とメディカルライティングの仕事について訊かれたのだけれど、なぜだったのだろう。誰か知っているメディカルライターさんを紹介して欲しいとか、何かそういう意図があったんだろうか。私自身にメディカルライティングなんか出来るわけもないしね。ミーティング中に英検の結果報告メールが飛び込んできたりして、その後は怒涛のメール飛び交い状態でまたもや深夜族。合格した人もいれば不合格だった人もいる。まさに悲喜こもごも。こちらも一緒になって喜んだり嘆いたり。

そして再び睡眠不足のまま迎えた水曜日に、今週分のツケが全部来る。訳しても訳しても終わらん。あまり会社で全力疾走で仕事をするのは好きではないのだけれど(=とにかく言語が変換されていれば精度はどうでも良いというのならまだしも=それだったら機械翻訳に投げ込めば良いのだから=ある程度納得のいくものを仕上げたければ、全力疾走で量だけこなすには限界があると思っているので)、そんなことを言っていられない状態。夜10時近くまで残業してどうにかこうにか…。呂律の回らないような頭で訳して、ちゃんとした文章になってるのかなぁ。金曜日に上司から付き返されるんじゃないかと少々不安(=上司はおそらく今日すべてに目を通すのだろうと思う。休日仕事、お疲れ様です。日祝関係ないのはフリーランスだけではないなぁ)。ともかく私は本日はプチ燃え尽き状態。脳みそが深呼吸。疲れた。疲労回復に時間が掛かるようになってきたなぁ、ああ、年を感じる。

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2006年11月18日 (土)

チェック

先日、英和・和英ともトライアルに合格してお取引を始めるようになったエージェントさんは、とても丁寧なフィードバックをくださる。本当に本当にありがたい。翻訳者にとってフィードバックは非常にありがたく大切なもので、有ると無いとではその後の仕事の精度も大きく変わってくると思うのだが、フィードバックを下さるエージェントさんよりも、下さらないところのほうが圧倒的に多いように思う。エージェントさんに登録したりお仕事をいただく段階で、そのエージェントさんはフィードバックを下さるところかどうかが判ると良いんだけど、さすがにそんなのはムリか…。でもエージェントさんが自社の登録翻訳者の質を上げたいと本気で思うのであれば、フィードバックは質向上のみならず、モチベーションも高まるし、翻訳者にとってもそのエージェントさんの魅力が増大するので、ぜひとも取り組みをお願いしたいのだけどなぁ。

社内翻訳をやっていて翻訳を外注に出す立場も経験している私からすれば、丁寧なフィードバックをエージェント(翻訳者)に返すのはサービス以外の何モノでもない。そんな手間ヒマかかる翻訳会社(翻訳者)よりも、フィードバックが必要ないような完璧な(あるいはデキのいい)翻訳者を使いたいのが本音ではある。なので、発注者側(=製薬会社などのクライアント)の立場からすれば、フィードバックなんてメンドクサイ、と思うし、受注側(末端のいち翻訳者)の立場からすれば、ぜひぜひフィードバックください、と思う。まったくニンゲンというのは勝手なものである(=私のことだ)。

でも今回フィードバックを下さったエージェントさんは、社内チェック(社内校正)のフィードバックを下さるのだ。クライアントさんからのフィードバックではなく、クライアントさんにこのような形で納品しました、というフィードバックだ。まさに、登録翻訳者の質を上げるためのフィードバックである。ありがたい~~~。自分が納品した翻訳と、いただいたフィードバックを付け合せて、ふむふむナルホド、と唸らせていただく。あー、こういう表現のほうが確かに自然、と思ったり、うがががが、ここは私の調査不足、と思う専門表現があったり。そして、フィードバックをいただいたからには、一層頑張ろう、と思う。うん、やっぱりエージェントさんは(メンドクサイかもしれないけれど)フィードバックすると良いですぞ、何しろ翻訳者は勝手に単純にヤル気を倍増させるので(笑)。

先日納品したばかりの英訳にも、さっそく変更履歴つきで社内チェックの結果がフィードバックとして送られてきた。自分の欠点が一目瞭然。実は私は昔から前置詞が非常に苦手なのだ。なんでもない前置詞を上手に使えない。はたして、いただいたフィードバックでは前置詞が容赦なくズバズバ直されている。専門用語はほとんど直されていないのでそれは良かったのだけれど…。正しい前置詞の使い方なんて、理屈じゃなく感覚で正しい英語に触れるしかないんだろうなぁ。「昨日を買い物に行きました」が正しくない日本語なのは一発で誰でも判る。理屈じゃなく、おかしな日本語だから。前置詞もそれと同じで、理屈じゃなく正しく使えるようになりたいのだ。でも「materials for presentation」と「materials of presentation」のどっちが正しいのかパっと判らない。(そしてフィードバックの中では「for」と「of」が徹底的に直されていた、ああああ。全部逆に書いてたほうが正解率が高かったかも、爆!)。中学生の文法のテキストでも買ってこようかしら…。恐るべし社内チェック。でも本当にありがたいことである。

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2006年11月17日 (金)

肉体労働

今週は思いのほかアレコレいっぱいいっぱいになっている。日曜日の夜なべに始まり(=いや、これ自体はいつものことだが)、会社仕事もタイト、おうち仕事もなぜかタイトな状況。この「なぜかタイト」っていうのがクセモノだ。

どういうわけかトライアルが重なってしまった。このトライアルが通れば大型案件が待っているという、いわゆるコンペというシロモノだ。ベテランの翻訳者さんにはコンペの依頼がよくあるみたいだけれど、私にそういう打診を下さるというのはありがたくもあり怖くもあり。まったく内容も異なるコンペのトライアルが2件、そのうち1件は、分量は少なくても良いから品質重視で、という断り書き付き。うひゃぁ。もちろん誰でもそうだろうけれど、納品するからにはそのときの自分の最善を尽くして翻訳を仕上げているが、改めて「品質重視で」と言われるとドキっとする。つまり日ごろの品質に100%胸を張って「世の中にこれ以上の翻訳はありえませんっ!」などと言い切る自信があるわけもなく…。品質重視ってナニをどーすりゃ良いのかしらと考え込む始末…だいじょぶかしらん。

こういうときは普段以上に調べ物が翻訳のデキを左右する。キーワードを探しまくり、関連文書を読みまくり、使えそうな表現を拾いまくる。原稿のテキスト化などといった実作業以前の、本当の意味での調査や調べ物といった下準備がモノを言う。でもこれって調べれば調べるほどキリがないのも事実なのだ。キーワードから論文を探し、その論文の参考文献にあたり、そこからさらに関連分野の資料、、、となっていくと、資料としてとりあえず目を通したいものがあっというまに数十ページから100ページ単位になる。本来の仕事の原稿を軽く超えてしまう…。こんなもんまで目を通さなくてもいいか、と思うと頭をよぎる「品質重視で」の言葉。あぅぅ。

かくして週末はどっぷり調べ物の予定。そういうと一見カッコイイ作業のようにも思えるが、それはおそらくアカデミックなことを調べる場合であって、私の場合は内容を調べるというよりもひたすら単語の意味やら表現などを調べるわけで、、、知的作業というよりは肉体労働に近い、絶対に。翻訳は肉体労働だと言われる(=通訳も別の意味で肉体労働ですが)。翻訳作業自体が肉体労働なのはもともと充分に承知しているつもりだが、こういう調べモノ的肉体労働もあったのね…と実感。やはり体力をつけねばならないなぁ。

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2006年11月14日 (火)

トピック

日曜日に英検二次試験が行われ、これで秋の陣が終了。受験生も束の間の一休みだろうか。まぁ冬の陣があっという間に来るので継続戦に挑むチャレンジャーには休息などないのだろうけれど。私は年中休息していたけれど(笑、だから合格までに時間が掛かったというのもあるなぁ)。

二次当日はスピーチを終えた生徒さんから即メール報告が入った。午前中に試験を受けた生徒さんは、日本は犯罪加害者の人権を擁護しすぎるか、というトピックを選んだという。日ごろまったく練習していなかった題材を選んでしまい、うまくいかなかった、とのこと。でもまぁ、このチャレンジャーさんはいつも自己分析が手堅い(手堅すぎる)ので、結果に対しても非常に慎重なのだ。様子を聞いた限りでは大きな失敗もなくスムーズにいったみたいである。質疑応答では、死刑制度についてや少年非行について訊かれたのだとか。タイムリーな話題だなぁ。やはり英検に時事問題は付き物。死刑制度については一次対策として英作文で書いてもらったことがあるし、少年非行はそれこそ何度も取り上げて、スピーチの練習もしていたはず。うん、大丈夫だろう。

一次試験の英作文と二次試験のスピーチは、基本的にまったくベツモノだと思うし必要なテクニックもまったく違う。とはいっても、トピックとしては似通ったものを扱っているのは事実で、「英検好み」のテーマというものもある。あまりにも宗教色や政治色の強いテーマは取り扱われないし、やはり教育、国際、家族、地域社会などは根強い。文部省発全国中高生御用達のお行儀の良い英語試験が全国区になったという流れが垣間見えるというか、誰にとっても共通の関心事であるテーマが多いように思う。今までの一次対策用の英作文トピックは、私もつい漫然と選んでしまっていたけれど、生徒さんにとっては二次への布石にもなりうるわけで、多少はスピーチのトピックも睨んだものにしていかないといけないのだろうなぁ。

でもまぁ、二次試験は自分の薀蓄を語る場所ではなく、知識をひけらかす場所でもなく、上からモノを言う場所でもないので、本来は練習とか専門知識とか暗記とかは不要なのだ(=とは言え、やはり練習してあればそれだけ上手くいくのも事実だが)。本来の二次試験の姿は、やはり試験官と一つのテーマで楽しく語り合うということだろう。その前提としてトピックが与えられ、まず自分の意見を述べるためにスピーチを行うのであり、そのスピーチを元に試験官と質疑応答という形で語り合う。コミュニケーション能力とはそういうものだ。一方的に言いたいことだけをぶつけるように話すのでは意味がない。英語以前に、何かのテーマに対して自分の意見があるかどうか、誰かと意見交換して互いに楽しいかどうかが大事なのだ。もちろんそれを英語で言えなければ話にならないが。意見がなければ英語が流暢であっても中身のないスピーチになるし、逆に確固たる意見があっても正しく英語で伝えられなければ、実生活でのブロークンイングリッシュでは意思疎通ができても、「英検」としては合格点をもらえないだろう。ただ、現実問題、トピックによってはサッパリ関心がなかったり、意見らしい意見を言えなかったり、言いたいことはあるけれど適切な表現を知らなかったり、ということが起きるわけで、トピック次第で英作文もスピーチも出来具合が大きく変わることも否めない。どんなトピックが来てもサッと対応できるのがホンモノ(=の英語力)だろうけれど、なかなか理想通りにはねぇ。

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2006年11月11日 (土)

辞書作り

この週末はせっせと辞書作り。先週会社で訳した文書は薬物動態関係のなかでも特に統計解析部分だったため、英語も日本語も私にとって意味不明の言葉が並び、四苦八苦だった。統計解析のセミナーに出席したとは言っても、ほんのちょろっと、統計の世界の入り口をサラっと眺めたくらいではどうにもならない。どうにもならないが、だからといって訳せませんというワケにもいかない。なので、ググりまくりの辞書ひきまくりの解説を探しまくりの状態であった。ま、上司自身も、「ここ難しくてよく判らないから、訳してもらったものは専門の部署に見てもらうので、判らないところはそのまま原文入れておいてくれれば良いから」、と言っていたくらいなので、そんなに気にしなくても良いのかもしれないが。でも調べ物には執念を燃やしてしまうのがこの仕事をやっている人の性だと思う。気が済むまで探さずにはいられない。

ボランティア翻訳のほうでも、やはり統計部分には苦労している方も多いようだ。統計部分は原文の意味も難しいし訳語の表現もよく判らないし、ということで、監修の先生に質問をする方もいるし、先生方同士でも、いろいろ調べてお答えくださったり、と、やっぱり誰にとってもそれなりに難しいのね~、私だけじゃないんだな~、と、半分ホっとし、半分、いやいや、これじゃいかん、と思ったり。

で、統計の勉強うんぬんという根本的部分は最初から諦めて投げ捨てているので本末転倒のくせに、用語や表現だけでもソレナリにならないもんかしら、と思ってアレコレ探した中で、動物実験サイトの用語集に意外と統計関係の表現が入っているのを見つけた。というよりも、全部で160ページ超という用語集なので、そりゃまぁ統計用語だってそれなりに入っていて当然ではある。でも、薬物動態、統計解析とくれば、そうか、動物実験、、、という流れで調べることも出来たのか。実際の流れを理解していないからこういうところに考えが及ばない。いかに自分がシロートかと思わされる。

ユーザー辞書に落としていつでも使えるようにしておいたほうが良さそうなので、この土日は160ページ分の用語を辞書に落とすべくせっせと作業中。略語集のほうも辞書作りがまだ終わっていないし、当分、秋の夜長(もう冬?)はコタツで用語集作りにいそしむ日々が続きそうである。

http://wwwsoc.nii.ac.jp/jalas/terminology/terminology.html

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2006年11月 7日 (火)

新テスト

さてブログに何書こうかな~、いや書くことが無いワケではないのだが(=書くことが無いので書けない、という経験は今までない)、相変わらず気持ちはドンヨリ低空飛行しているし、こういうときに書いてもロクなこと書けないだろうし、、、と思っていたところに飛び込んできた某メルマガ。そこにTOEICの新テストのことが書かれていた。リニューアルしたばっかりじゃん、何の話だろう、と思ってザっと目を通したら、へぇぇ、TOEICでもスピーキングのテストをすることになったんだ。ずっと以前にTOEFLのライティング&スピーキングテストは受験したことがあるが(スコアすら忘れた)、ついにTOEICでもそういうのをやるのか。なんだか面白そう。

で、新テストの詳細を読み始める。これまでとは大きく形式が変わり、試験官を前にして読んだり書いたりするのではなく、ネットを介してオンラインで音声を吹き込むのだとか。へぇぇ、ハイテク(=死語?)だなぁ~。ということは人件費も掛からないから、受験料は随分とお安くなるのかな、と思いきや、げげげっ、受験料9975円!? 1万円払って25円しかおつりが来ないっ?(=という計算を普通の人はしないんだろうか? 私だけ?) やっぱり英検って良心的なテストだよなー、そりゃまぁ、英検の受験料改定のときにはかなりブーイングがあったけれど、それでも、問題用紙を持ち帰れて、1次と2次があって(=つまり追加料金なしで2回試験が受けられて。…といっても1次に受かればの話だけれど)、しかも試験官が2人も相手をしてくれて7500円だからねぇ。それなのに、人件費がかからないTOEICが9975円っ!? おつりが25円じゃ電車賃にもならないじゃないか(=しつこい?)。

肝心の問題傾向はというと…、うーん、うーん、うーん、すごい。面白そう。というか難しそう。これは…やっぱり一度やってみないといかんだろうなぁ。英検の2次対策としてもかなり面白いかも。特にスピーキングの最後の問題は、トピックが与えられて15秒考えたあと、自分の意見を60秒間で述べるというもの。英検の2次試験とそっくりである(=英検では2分間で述べるんだけど)。日ごろ2次対策で偉そうなことを言ってる立場の私としては一度受けて見なければならないんじゃなかろうか。英検2次は2度と受けたくないけれど、ミーハーなので新しいものには食指が動く。

というわけで、能書きをアレコレ読んだ後にサンプル問題をやってみた。む、む、む、難しいーーーーーっ! 写真を見て、出来る限り多くの情報を言葉で伝えるという問題が特に難しかった。ショッピングモールかマーケットの果物売り場で、手前に山積みのバナナがあり、お客さんがバナナを手にとって秤に入れている写真なんだけれど、フルーツショップと言おうか、マーケットで通じるっけ、いや、フルーツスタンド?、ちょっと違うな、あうあう、青空市場じゃないよなぁ、屋根が付いてるし、と思いつつも、とにかく必死になって、えーと黒いTシャツを着た女性が果物屋の店先でバナナを秤に入れて、お客さんがたくさんいて、えーと、奥の男性は別の果物を手にしているようで、えーと、店員さんはスパニッシュの女性かなぁ~、男性に袋を手渡して、うんぬん、と言ってる辺りでタイムオーバー。模範回答の音声を聞いたら、「フレッシュなバナナが美味しそう。私バナナが大好きなんです。どこだか判らないけど、多分ここはアジアの国ですね」…って、そんなの写真と関係ない話じゃん! ああ、でもこれが英会話というものなんだよなぁ。どうもコチコチのマジメな考え方をしてしまう私。まだまだ英語の道は奥深い。

http://www.toeic.or.jp/sw/

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2006年11月 4日 (土)

改訂反映

医学に限らず科学技術分野というのは日進月歩(…それ以上に速いかもしれない)。何か新しい製品が生まれても、それで終わりということにはならない。研究や開発は延々と続き、最先端と言われるものは次々と塗り替えられていく。5年前に最新型だったパソコンはいまや一体…ということを考えればよく判ることだ(いや、1年前で考えても良いくらいかもしれない)。製品も、情報も、そのとき最先端であっても、時間が経てば古くて使い物にならなくなる。

治療方法にしても同じことが言える。研究が進み、新しい治療方法が出てくれば、古い情報を改訂していくのは当然のことだと思う。けれども、翻訳者としてそれを実感する機会というのは、実際にはあまり無いのではなかろうか。会社の中でずっと同じプロジェクトや同じ製品に関わっていれば、プレスリリースやホームページの更新など、その場で現場の空気として判るだろうと思うけれど、企業内にいるのでもない限り、自分が一度翻訳したものを、数年後に改訂版として再び自分で翻訳する機会というのはどれくらいあるだろう。ベテラン翻訳者さんであれば、エンドクライアントさんからの指名で、「以前に訳してくれた同じ翻訳者さんにもう一度お願いしたい」と言われることがあるのかな? そんなことがあったら翻訳者冥利だろうなぁ。

翻訳のお手伝いをしている癌関係の情報サイトで、FDA情報が改訂されたことに基づき、翻訳についても情報をアップデートしていきたいので、過去(に私が訳して掲載済みになっている薬剤)の翻訳を改訂して欲しいという依頼があった。こういうところがあのサイトのすごいところだと感心する。ボランティア運営のサイトで、ここまできっちり作られているところはあまり無いのではなかろうか。普通なら、一度翻訳したらそれで終わり、である。薬剤や最新の治療方法に関して、常に最新の情報を収集し、過去に取り扱ったものが改訂されれば、翻訳についてもきちんとそれを反映する。なかなか出来ることではないと思う。そのサイトの管理人さんは、「いつも I am your servant. という気持ちでやっている」と以前におっしゃっていた。本当に頭が上がらない。

依頼されたのは一週間前なのだが、申し訳ないとは思いつつも今週はずっとバタバタしていて取り組む余裕がなかった。この連休中にチェックして仕上げて提出したいと思っている(=英検問題を見るヒマが無いかも…。まぁアレはいつでも良いし)。私も管理人さんの志に倣いたいと思ってはいるのだけれど、「I am your servant」という気持ちを貫くのは難しい。多忙な管理人さんは説明もいつも短く(=私が長すぎるというのもあるが)、意思疎通が難しいと感じることも多くて、少し前にスタッフとしての協力も降ろさせていただいたところなのだ。もちろん私も忙しくなってきて瞬時に対応できないことが多くなってきたというのもあるのだけれど。でもいずれにせよ翻訳のお手伝いは今後も続けさせていただきたいと思っている。何よりも、管理人さんの取り組み方を見ていると、医学分野に関わろうとする者として教えられることがとても多い。

http://www.cancerit.jp/

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2006年11月 2日 (木)

速報の日

先週のある日は寝覚めが悪かった。私は夢の中で英検の二次試験を受けていた。そう、「受ける」側だったのだ。このところ英語はまったく聞いていないし話してもいない。試験官を前に、あうあう言っている自分というのは非常に情けない。なんで私は二次試験なんか受けてるんだよー、と心の中で思いながら悪戦苦闘している夢だった。その日の別の夢では一次対策を教えていた。いつも通りの授業風景だった。一晩に5~6本は夢を見るらしいが、私は2~3本は覚えていることが多い(=これもまた日常のどうでも良い記憶というものなんだろう…)。場面転換しただけで同じ話の続きということもあるけれど、今回はたまたま英検がテーマの夢ではあってもまったく別々の夢だったと思う。それにしても二次試験の夢なんぞ見たくないですな、何しろ二度と受けたくないと思っているのだから。

起きてから、あ~やっぱり気に掛かっているんだよなぁ、当たり前だけど、と思う。合否速報まであと一週間というときだった。試験当日ももちろんソワソワと気になる。試験翌日の回答速報も気になる。でもいずれにしたって私はまな板の上の鯉、何もすることはないし何も出来ない。試験を受ける人に激励の言葉を掛け、回答速報をチェックして自己採点の点数を知らせてくれた人にねぎらいの言葉を掛けるだけだ。でも速報の日は別! 結果次第で一気にいろいろな動きが急変するのだから。受験者自身、この日のドキドキそわそわ感、緊張感は最高潮だろうと思うけれど、連絡を待つこちらも同じ気持ちなのである。

果たして昨日は合否速報の日。今か今かとタイミングを待ち、午後に合否速報サイトにアクセスをする。すでに合否速報閲覧が始まっていた。あああああドキドキするなぁ。とは言ってもここで他の人の合否結果が判るわけではないので、私がサイトにアクセスして一人でドキドキしても無意味なのだが。ただ、合否速報日から問題用紙がDL可能になるので、前回の試験問題にアクセスして音声ファイルとともにDLをする。この週末にやってみようと思う。リスニング問題までDLできるようになったことは非常にありがたい。そうこうしているうちに、受験生の一人から合格の吉報が届いた! やったぁぁぁぁ! ここから一気に慌しくなる。二次試験まで10日しかない。応援団である同士はみな多忙を極める人たちばかりでスケジュール調整もラクではないが、実際に会って特訓しないことには話にならないのが二次対策(=一次なら問題を作ってメールして、勝手に読んで自分でやってね、と言えるが、二次はそうはいかない)。特にこの週末は3連休ということもあって余計に調整が難航。それでも二次試験のチャレンジャーを応援したい気持ちはみんな同じなので、どうにか時間を確保した。

前回の二次試験対策特訓が7月で、それ以来、私自身は本当にロクに英語を話していない。今回の特訓に参加してくれる同士がバイリンガルでペラペラだから出来るだけお任せしちゃおうかな…などと密かに思ったりもする。自分の錆び付いた会話力は棚に上げて、受験生とのスケジュールのやりとりのメールの中で、「どれくらい会話力が上達したのか楽しみ」と書いたら、(私の)マシンガンスピーキングに蜂の巣にされそうです、という返事が返ってきて大爆笑! そりゃまぁ私は日本語も英語も早口だけどさ。先週の二次試験の夢でもそうだったように、私自身、どうしても苦手意識は捨てきれない。でも、受験生にとっては合格のための最後の難所なのだ、その難関突破を出来る限り応援したいと思う。

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