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2006年9月 7日 (木)

炎上の後

どなたが書いたものだったか覚えていないが、ある翻訳者さんのコラムで、「CDを焼く」という表現について書いてあるものを読んだことがある。日本語では当たり前に「CDを焼く」と言っているが、これを初めて英語で聞いたときに「burn CD」と言われて一瞬なんのことかピンと来ず、CDが物理的に炎でメラメラと炎上する様を想像してビックリした、というような話だった。確かに、火を使うわけでもないのに「CDを焼く」という表現自体が本来は少し変なのかも知れない。CDに記録する、と言うのが本当なのかも。でも写真だって焼き増しすると言うし、「これを脳裏に焼き付けておく」などという表現だってあるのだから、実際の火とは関係なく日常的に普段から使っているわけだ。ただ英語でも同じ言い方をするというのは確かに少し新鮮な発見という気がした。

最近の表現ではブログ炎上という言葉があるそうな。これを英語で言うと、ハイ、ご推察通り、こちらもそのまま「flared up blog」になるようだ。ブログにコメントやトラックバック(による批判や非難)が殺到してブログ閉鎖に追い込まれること・・・なのだとか。ふぅ~ん。。。先日の皮膚科患者さんの件が端的な例として挙げられていたけれど、それを書いた学生自身のことはともかくとして(数多の方々がもう充分にあれこれおっしゃっているのだし)、それよりも私がすごいなぁと思うのは、その学生の日記や学校のサイトに殺到した方々の嗅覚というか押し寄せ方である。この例に限らず、炎上したブログやサイトというのは、どれも普段はおそらく身内が他愛ないおしゃべりをするようなところで、アクセス数だって高が知れていたのではないかと思う。そして何か問題発言があったときに、それっ!とばかりに今まで一度もそのサイトを見たこともなければ存在も知らなかった人々が集まり、その問題部分だけを取り上げて延々と批判し続ける。一体どこからそんなにも集まってくるのやら。

炎上に追い込まれたサイトやブログのオーナーを擁護したいわけではない。単に、この集団心理というか、数に任せてモノを言うときの一種狂信的な強さがこわいなぁと思うだけだ。それが道徳的とか倫理的に誤ったものであると思われる場合は特に、集団の暴走性とでも言うのか、一段高い場所から、オマエは間違っている、と優越感に浸りながら石を投げているように見える。。。まぁ元々は石を投げられても仕方ないようなことをしたんだから仕方ないとも言えるが。

件のブログについて、ある医療関係コミュニティで「医療関係者にとってもいろいろ考えるべき問題を含んでいるので、みんなで検討しませんか」というような提案があった。即座に呼応した方が「学生を批判する目的での“検討”なら反対」とキッパリおっしゃった後、その提案は立ち消えてしまった。正義と高尚さを振りかざして石を投げ続けたかったんだろうか。もう炎上したんだから、焼け跡にいつまでも居残ってその残骸を探し出して叩きのめそうとしなくたって良いと思うんだけどねぇ。私は問題のサイトも、そこに寄せられたコメントなども一切読んでいないので(そもそも私は「今いちばん話題のニュース」とか「話題のサイト」とかをあまり見ない)、今ここに書いていることが、すべてトンチンカンな話になっている可能性もある。ただ、内輪で楽しんでいる小さなコミュニティに、インターネットという得体の知れない世界から見ず知らずの人々が一気呵成に押し寄せて炎を上げて燃やし尽くすというのは、なんとも凄まじいなと思うのだ(繰り返すが今回の学生を弁護したいわけではない)。私のブログにしても、ごく一握りの方が(それもほとんどは見知っている方々だろうと思われる、笑)読んでくださっているに過ぎないが、何かの拍子に世界中(?)から非難が殺到するということがありうるわけだ。ブログの下に防空壕でも掘っておくかな(って何処だよそれ、笑)。

http://www.itmedia.co.jp/anchordesk/articles/0609/04/news012.html

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