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2006年5月31日 (水)

誉め言葉

誰でも誉められれば悪い気はしないし、どんなに見え透いた誉め言葉でも、相手に対して寛大な気持ちになったり、ちょっと頑張ろうかなという気になったりする。駅のトイレに「汚さないでください」と書いてもあまり効果はなく、「いつもきれいに使ってくださってありがとうございます」と書くと効果があるというし、この点に関しては人間の心理というのは結構単純に出来ているなぁと思う。

先日の楽器レッスン、ボロボロ曲は相変わらずボロボロだった。ロクに練習していないのだから当たり前なのだが、とりあえず同じ曲でレッスンを重ねている以上、先生としては何か違うことを言わなければいけないのだろう、ヘタクソでボロボロでマトモに演奏できないのに、少しずつ上級の注意が加わる。毎度毎度、同じ注意をするわけにもいかないということか。そんな細かい技巧的なところに意識を向けたら、肝心の演奏がもっとボロボロになるよぉ、ひえー、と思いつつも、なんとか四苦八苦で弾いてみる。そして惨敗する(涙)。弾き終わると無意識に小さな声で、スミマセンスミマセン、と呟いてしまう私。だってねぇ、こんなヘタクソな生徒に教えるなんて先生にしてみれば徒労じゃないですか。でも先生は、そんなことないですよ、お上手ですよ、などと言うのだ。あああああ、ここでそんなあからさまなセリフを言われても。これは誉めているのではなく、おだてているというべきか。音楽の正しい感性を伸ばさなければならない子供のレッスンとは異なり、あくまでも趣味で続ける大人の場合は、多分、教室や先生から見た場合、生徒というより「お客様」なのだ。大人には厳しいことを言ったらすぐに辞められてしまうかもしれないし、ほかにいくらでも教室はあるし(実際、職場の近くにするか自宅の最寄駅にするかなど、私もあれこれ教室検索をしたのだし)、簡単に辞められないためには適宜誉めておかなければならないのだろう。大人になってからの音感なんてどうせ大して変わらないし、それ以上、どう上達するというものでもないのだから厳しく指導するという性質ではないのは判る。でもこの状況でおだてられるのはツライ(そう思うなら練習しろ自分)。ド下手なのが判っているのに、誉めないでください先生。。。

2~3日以内に仕上げますと安請け合いしていたボランティア翻訳のほうは、当番制で回っていた翻訳記事がこのところ短いものばかりだったので、原文記事を見もせずにハイハイと引き受けたのだが、いざ翻訳する段になって原文を見たら、、、な、長い。なんで私の当番のときにこんなに長いものが当たるのだ、、、と思いつつも、なんとか間に合うように(といっても別に締め切りがあるわけではないのだが)格闘しているところに、管理人さんからメールが来た。迅速に取り組んでいただけて感謝しています、翻訳お待ちしています、、、って・・・。まだですか、いつ仕上がるんですか、と書かれていないだけに痛烈だ、す、すいません、まだ終わっていなくて。もちろん大急ぎで仕上げて送信したが、なんだかトイレの貼り紙を突きつけられたような気になってしまった。声高に文句を言われるよりも確かに効果倍増、かも。

テキトーに誉められているうちはマトモに相手にされていないとも言えるが、一概にそれだけでもない。私が生徒さんの英作文を添削していて、まるでテーマに沿っていないとか内容に一貫性がないときなど、頭ごなしにこんなの全然ダメ、と言うわけにもいかないのだが、だからといってマトモに相手にしていないわけでもなく、相手を全面否定するようなことを言ってはいけないと思うからなのだ。その辺りが大人相手の難しいところでもある。逆に言うと私がレッスンを受けていても、悪いところをそのものズバリでは指摘されないわけで、どこがダメなのかは自己練習の中で自力で探らなければならない。上達のためには、誉められたことを真に受けずに精進(=練習)あるのみ、だろうなぁ。

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コメント

ん?
snowberryさんの場合、音楽的感性が
秀でているのと、自分に厳しいのと、
物理的な練習時間が足りないのと、
そういう事情が重なっているのでは?

誉め言葉の意義はなるほどと思いつつ、
そこまでストイックにならんでも…と
言う気がします。

どんな状況でも、好きなことを、前向きに
楽しむのがいちばんですよ~♪

投稿: あるはぁ | 2006年6月 1日 (木) 01:16

あれ、あるふぁさん、名前変えた? あるはぁ、ってちょっと呼びづらいかも。

今日は頑張って練習しましたよ! でも丸8小節にわたって16分音符が並ぶ部分がどうしても弾けないーっ。右手に指が16本欲しい感じ(笑)。弾けてないのにクレッシェンド付けろだのハンドバイブレーション付けろだの、ああ、しくしく。

前向きに楽しみたいんだけど、あるふぁさんみたいに大勢で作り上げる過程を楽しむという要素が無いので、自分が弾けないとまるでダメ。自己完結楽器だから仕方ないんですけどね。

投稿: snowberry | 2006年6月 1日 (木) 02:19

しつれい。名前もどしました。

自己完結楽器だから、っつーのもあるけど、
基本的に音カズが多いよねぇ。電子オルガン。
個人的に、ピアノはちょっとかじったけど、
バッハのインベンションとか、2声がどうにか、
3声以上はなんともならん、て状態でしたから…。
あとまー、昔ギターやってたときは、弦6本で、
それなりに形にしようとしていたけど、
ニュアンス、表情まではつけられなかったねぇ。

投稿: あるふぁ | 2006年6月 1日 (木) 03:00

うーん、鍵盤楽器はどうしても協和音を聴かせようとしてしまうし、管楽器のように単音で勝負できない分、ガチャガチャ音を出す(=音カズが多い)ので指がこんがらがるのですわ。電子オルガンは1人オーケストラだし・・・。曲の雰囲気としてはシンセの打ち込みと変わらないんだけど、1人オケの場合、ナマのパフォーマンスを見せるところに意義があるらしく、音が外れても良いから両手両足そろって「じゃん♪」と弾けないと意味が無い、そうです(=先生いわく)。片手ずつ練習している私は邪道かも。

私はご多聞にもれず、Fの指押さえができずにギターを諦めたクチです。Aマイナーの曲なら弾けるよ(Fが出てこないから。あはは)。

投稿: snowberry | 2006年6月 1日 (木) 04:16

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