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2006年5月 7日 (日)

方向転換

お洗濯と布団干し三昧の連休もあっという間に終わってしまった。連休終盤は教材作りに追われ、強化授業当日である昨日はパソコンや大量のプリントやポータブルスピーカーを抱えて朝からお出掛け。英語学校の恩師も来てくださり、声を掛けていた英語学校時代の同窓生も数人参加してくださって私の援護射撃をしてくれた。いつもながらありがたい。私1人で指導や添削をしていると、どうしても客観的な視点が無くなるし、個人的な好みというものも生じてしまうと思うのだ。英作文の添削だって私好みの表現に直してしまいかねない。自分1人ではそのことに気が付きにくいし、まして私に添削されている生徒さんがそれについて疑問を抱くこともできないだろうから、こうやって折りに触れて他の方々が指導を兼ねて顔を出してくださるのは本当に本当にありがたい。

そんな同窓生参加者のお1人で昨日来て下ったKさんは私と同じく医学翻訳を目指して現在は翻訳エージェントで医学文書のチェッカーさんをやっている。このGWも大量にチェックの仕事が来て大いに忙しくしているようなのだが・・・。ちょっと考えさせられてしまうようなことを言っていた。治験関連の文書を大量にチェックしているそうなのだが(そもそも治験文書は1本あたりの分量が多いのだから「大量」になるのは仕方ないと思うけど)、治験文書はあまり好きではないので面白くないと言う。私も治験文書は苦手なほうなので気持ちは判る。苦手なのに分量が多いのだからアレは大変だよねぇ、と思いつつ、じゃあ本当のところは何がやりたいのかと訊いてみた。副作用報告書も似たり寄ったりだと思うし、あとは論文か、医学記事か、患者さん向けの情報とか、そういうものが好きなのかなと思ったら・・・。ななななんと本当は文芸翻訳をやりたいと言う。どひゃあああああああ!!! そっ、それは、、、丸っきり土俵が違うではないか。もしかしたら治験文書に限らず、医学分野のものを読むこと自体あまり好きではないんだろうか?

やりたいことを仕事にするのはなかなか難しいことだとは思うけれど、それにしても文芸翻訳とは。私の友達には本好きが多く、自分の手で洋書を翻訳したいと言って翻訳学校の出版翻訳コースを受講した人もいるけれど、好きな分野の好きな本を翻訳できるような幸運を掴むことができる人はそうは居ない。実際その友達も、雑誌記事や興味の無い分野の本を訳すような課題がつまらなかったようで継続受講はしなかった。好きでやりたいと思っていても現実には難しいのに、もしも医学分野のものを読むのが好きではないとしたら、、、そりゃ苦痛だろう。この先、自分で翻訳することになったらもっともっと苦痛を伴ってくると思う。早いうちに方向転換をしたほうが良いのではないか。チェッカーしてるときに気が付いて良かったと思う。だからといってすぐに文芸翻訳に転向できるとも思わないけれど、好きではないと思いながら仕事をするのは仕事に対しても読者(最終的に翻訳されたものを読む人)にも失礼だし、第一、自分がハッピーになれない。この先何年も(何十年も?)やっていくかもしれないことなのだから、1年や2年回り道したってやりたいことを追求したほうが良いと思うし、私ならそうする。私はいろんなところをぐるぐる歩いて散々寄り道もしながらキョロキョロと周囲を見聞きして、マイペースで自分のやりたいことを求めてノンビリ今の道を歩いているわけだが、行き先や方向が判らないまま、自分が何が好きなのか、何が向いているのか、何をやりたいのか判らずにいる人が多いのだなぁということに改めて少なからず驚きを感じた。自分のやりたいことは自分にしか判らないのだから、その方向を見極めるために手は抜いちゃいかんだろう、と思ってしまう。

授業と二次会と三次会までやってお開きになったあと午前様で帰宅。ヘロヘロになりつつ出席してくれた先生や同窓生たちにお礼のメールを出したり、ゆっくり風呂に浸かったりしてアレコレして寝付いたのは午前5時。連休最後の日は一日雨降りだというし、図書館にこもって調べ物やら仕事やらするかなぁ、、、と思っていたのに、、、起きたらとっくに昼も過ぎていて・・・ありゃりゃー。まぁ良いか。これもまた有意義な時間の過ごし方だと思うことにしよう(笑)。さあ休みも終わりだ。おかしいなぁ、一曲も仕上がってないなぁ・・・(=練習してないんだから当たり前です)。ちょこっと練習してから寝るとしようかな。音楽は好きだし自分に欠かせないものだと思うけど、今までこの道に進みたいとかこれを仕事にしたいと思ったことは無いんだよね、才能が無さ過ぎるから(笑)。

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コメント

お題とちょっとずれるけど、時折ここを訪れるとひどいうつのときはどうしようもないけれど(いわゆるおこもり状態)救いようのあるときは元気が出るんだよ。ありがたいねえ。一種の薬だ。やりたいことをいまやらずなにをやる。そうなんだよね。このところ検査づくしなんだけど、数時間の待ち時間でひしひしとやりたいことが沸いてくる。下手なくせに医療翻訳をボランティアでもいいから病がひどくてもやりたいと思うのはなぜなんだろうなあ。で、思い出したのは自分の小さいころの夢が獣医さんになることであったということ。案外とその時から私の夢は変わっていないのかも。ではまた。

投稿: ゆりこママ | 2006年5月 8日 (月) 07:56

ゆりこママさんお久しぶりです。その後体調のほうはいかが? とにかく無理せずに養生してくださいね。

私のブログ読んで元気が出るなんて初めて言われたんでちょっとビックリ(笑)。あんまり他の人を元気付けられるようなこと書いてるという意識もないし。でも元気が出るって言ってもらえるのは、思いがけないけれど嬉しいですねぇ。

うん、好きなことって理屈じゃないし、好きならそれに向かって進んでいけば良いんだと私は思ってる。焦ったり人と比べたりする必要もないし、自分が好きで満足できるから続ける、それで良い場合もあるから。もちろん仕事にする場合は、一定の完成度も必要だし好きなだけじゃやっていけないことも多いんだけど。でも基本はやりたいことをやるという気持ちなんだと思います。

投稿: snowberry | 2006年5月 9日 (火) 02:21

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