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2006年5月29日 (月)

サンザシ

初めてアメリカを訪れたのは5月の末、ちょうど今くらいの時期だった。カナダ国境沿いの東海岸エリアはようやく春を迎えたばかりという感じで、つい1~2週間前までは雪が降っていたと聞かされた。私自身が北国の生まれで、春は遅く、やわらかい日差しを味わうことの出来る期間は本当に短い土地で育ったので、文化も風習もまったく違う異国に来たというのに、その空気をなぜだか馴染みのある懐かしいものに感じた。

5月の花といえばサンザシ。私の大好きな本の主人公が愛する花だ。1年後、日本に帰国する前に、友達と2人で国境を越えてカナダに渡り、フェリーに乗ってプリンスエドワード島に行った。5月の上旬だっただろうか。地理的に北上したわけで、さらに寒かった。幸い雪こそなかったけれど、とても春とは思えない天候で、陽光が差さない湖水は輝いてもきらめいてもいなかったし、残念ながらサンザシの花も見られなかった。あの辺りでは5月上旬はまだ春とは言えないのだろうな。大学では卒業式のシーズンだし、(そうだ思い出した、卒業式のあとに旅行に出掛けたんだったっけ)、冬の終わりといったほうが近いのだろう。そんな中でサンザシに待ちわびた春を見つける気持ち、なんとなく判る気がする。

なんでこんなことを思い出したかというと、サンザシ入りのお菓子をスーパーで見つけて、今日それを食べてみたからだ。あまり身近な食品ではないし、そんなに店頭に並んでいるのを見掛けることもないので、滅多に食べることは無い。一口ほおばって、サンザシってこんな味だったっけ・・・と少々心もとない感想を持ってしまった・・・。でも最近はドライフルーツとして出回っているようだし、入手しやすくなっているのかも。クランベリーやイチジクもそうだけれど、赤い果実は女性の健康に非常に良いそうだ(イチジクは外側は赤くないが)。ジャンキーなオヤツを食べるよりもよほど体に良さそう。

遅い春が来て、短い夏が終わると、駆け足で秋が来て、1年の半分は長い冬になる北国の生活。それを心地よく感じるのはやっぱり私が北国気質だからなのだろうなぁ。三つ子の魂ナントヤラ、なのかな? これから東京は長い梅雨と長い夏を迎えるのかと思うと、ちょっと溜め息。寒いところに行きたいなぁ。

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コメント

あーめにかくれてさんざしで~♪ …あ、ちがう?

「栴檀は双葉よりさんざし」 …むぅ、これも?

ボケはともかく、
サンザシって、「サンザシ酒」ぐらいしか
きいたことなかったので、5月の花なんて認識ゼロ。
snowberryさんの教養講座、ありがとー。

投稿: あるふぁ | 2006年5月31日 (水) 02:34

そ、それは桟橋では・・・。というか、あるふぁ氏の雑学もかなりのものかと。栴檀のほうは二字違いでちょいと苦しい(笑)。

>5月の花なんて認識ゼロ。

こういうのって土地によって大きく違うもんね。これが沖縄だと5月の花はブーゲンビリアになるかもしれないし。そう言えば、りんごの花も5月ころに開花なんだけど、何故か私のなかではあれが5月の花という印象もあまり無い。サンザシも、実際に私自身が5月に見掛けるからということではなく(というか全然見掛けませんね)、多分知識としてのインプットに負うところが大きいんだろうなぁ。

投稿: snowberry | 2006年5月31日 (水) 06:18

坊さ〜ん♪さんざ〜し買う〜を見た♪ってのも違う?
京都の唄だったかしら、それとも高知だったかなあ!

投稿: ぷりん | 2006年5月31日 (水) 13:13

どうしてみんなここで空耳アワーになるんですかぁ!?

投稿: snowberry | 2006年5月31日 (水) 13:45

とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!

投稿: 添え状 | 2014年7月29日 (火) 08:52

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