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2006年3月 7日 (火)

季節と欝

グータラでいい加減でテキトーな性格の私は、自分自身はまったくウツとは縁が無い。なりたくてもウツになる才能がございません(いや、これは言葉のアヤでして、別にウツになりたいわけではありませんが)。何か問題が起きたときに自分を責めて自分で何でも引き受けてパニックになるなんてこともない。自分の悪かったところは自分の所為として受け止めて反省もするけれど、別に自分がすべての責任を引き受けようなどと思わないし、第一、私なんざ居なくても世の中いくらでも普通に回っていくんだから、自分自身が壊れるほどガンバル必要も無いのだ。でもどういうわけか周囲にはウツを患う方が多い。中学生くらいから周囲にそういうケのある人が多かった。自然と病識も対処方法も接し方も覚えてしまった。自分にはまったく縁が無いけれど、ウツの人とはどう接したらよいのか非常によく判っているつもりである。そういえば、一時期ダーリンもウツっぽかったっけ。セントジョンズワート飲みすぎておかしくなりかかってたなぁ(あれはハーブと言いながら実際には結構習慣性がある)。好きなだけ天岩戸に隠れてて良いから飽きたら出ておいで、といって放っておいたらそのうち出てきたんだったなぁ。

冬はウツが悪化しやすい。お世話になっている方のご家族がこの冬はかなりウツ症状が激しくて看病が大変だったそうだ。今年は寒さが厳しかったから余計にひどかったのだろう。ようやく暖かくなってきたことと関係しているのか、最近症状も落ち着いてきてホッとしているとおっしゃっていた。家族の看病はそれがどんな病気でも大変だけれど、ウツのように目に見えないものにはまた独特の困難があるだろうな。

でも春もまたウツが悪化しやすい。大きく季節が変わるときに体調や心理的変化が起こりやすいのだろう。特に春は、ただでさえ周囲が活気付いてザワザワと世間が動き出す。みんな楽しそう、みんな嬉しそう、みんな生き生きとし始める。そんな周囲についていけない気持ちがウツを悪化させるんじゃないだろうかと思う。このところ友達のウツが大悪化状態らしい。心配ではあるけれど、ベタベタした付き合いをしていないので私は離れて見守るだけ。もし入院でもしたらお見舞いに行くつもりだけど(次に何かやらかしたら入院宣告が出ているんだそうである)、彼女も病識豊かなのでそんなヘマはしないでしょう。頑張らなくて良いからとりあえず春を乗り切りなさい、と彼女にメールを出した。

東京には春一番が吹いて、もうすぐ本格的な春が来る。でも心を病んでいる人にはこれもまたひとつのつらい季節なのかもしれないなぁと思う。ガサツでノーテンキな私には思い及ばないけれど。

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コメント

うつ、ですか。私はよく言われる産後の欝になりました。といっても自称ですが。出口の見えないトンネルの中をなんとか抜け出そうと色々努力しても抜け出せず欝々、と言う感じでした。辛いですね。
欝はなんでも生真面目、几帳面、責任感が強い人に多いとか。私には縁が無いとおもっていたんですけどね。
ところで欝の人との接し方とはどうすればよいのでしょうか?教えてください。

投稿: yeeyore | 2006年3月 7日 (火) 22:45

えっ、マダムY、産後ウツの経験がおありなのですか! なんか意外(って失礼かしらゴメンナサイ)。でもまぁ、マリッジブルーとかマタニティブルーとかってのは、そういう言葉が生まれるくらいに一般的によくあるってことなんでしょうね。

ウツの人との接し方は相手の状況にも拠りますが、まぁ基本はよく言われることだけどガンバレと言わないこと、あとは命に別状無ければ(希死念慮が強すぎる=自殺癖がある、などでなければ)、基本的に好きにさせておくことですかね。○○じゃなければダメ!とか、そんなんじゃダメ、こうしなさい、ああしなさい、って言わないこと。会社サボりたきゃサボればよいし、学校行きたくなきゃ行かなきゃ良いし、食べたくなきゃ食べなきゃ良いし。髪の毛切るクセがあれば切らせておけばよいし、腕を切るクセがあれば切らせておけばよい(=命に関わりそうだったら別ですが)。愛情もって放置するというか。本人は生きるためにそれが必要だからしているのであって。相手を否定しない、そのまま受け入れる、でも言ってることは鵜呑みしない(=次の瞬間には逆のことを言ってたりする)。それと、長期スパンで接すること。最低3年は掛かると思うので、治るまでは互いに焦らずノンビリ構える。ちょっと良くなったからと言って一喜一憂しない。勝手に薬を辞めない、辞めさせない。・・・ってな感じじゃないでしょうか。私は専門家じゃないけど、今まで見てきたケースは大体こんな感じで当てはまると思います。私の場合は家族の中にウツは居ないのでかなり無責任な対応に写るかもしれませんけど、その辺の距離のとり方もケースバイケースです。もっと具体的な話については、長くなるのでまたいずれお会いしたときにでも。

投稿: snowberry | 2006年3月 7日 (火) 23:24

うむむ。実はsnowberryさんって
すんごい人なんじゃないかという気がしてきた。・・・いえ、あの、今までそう思ってなかったのではなくて、ここのところ「深み」というか
「奥行き」を感じるのですよ。

ウツ傾向って誰にでもあるのではないかな?と思う。それが持続するかしないかの違いだけで。そうか、今度ガックリきたら自分を許してあげよう。

投稿: マダムB | 2006年3月 9日 (木) 00:18

あら、そんなマダムB、ホントのこと言ってもお世辞にならないわよ(笑)、な~んてねっ。うーむ、そうか、グータラ転じて「奥行き」ね、それ貰った!グータラゆえになんも考えとらんからなぁ。風が吹いたら風の吹くまま、ってな感じでしょうか。

そうそう、私は解熱剤がダイキライです。熱は体に必要だから出るのであって(高熱によってウイルスを撃退するため)外側から解熱剤で下げちゃうと自然の摂理に反するし、実際ものすごく体力を消耗します。だから40度出ても黙って寝てりゃ下がるでしょ、と思ってるし私の場合は実際にそれで済んでます。ウツもそれと同じようなもんじゃないかと思ってるのよ。必要だからウツになってるんじゃなかろーか、と。周りが騒いで無理やり治そうとしたって、本人の治癒力で治すしかないんですよね。

投稿: snowberry | 2006年3月 9日 (木) 04:49

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