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2005年10月19日 (水)

BMC

私が以前、某外資系製薬会社で外国人付き秘書をしていたある日、社内に張り出されているポスターに釘付けになりました。製薬会社ですので学会やセミナーのお知らせなど、いつも何かしらのポスターが取っかえ引っかえ張り出されているのですが、そのポスターはちょっと違いました。都内の某○○大学で行われるバイオメディカルカリキュラムなるものを会社経費で受講させてくれるというものでした。医学の知識が無く、けれども医学翻訳をやりたい私にとって、体系的に医学知識を学ぶことは絶対に不可欠であり、常にその必要性を痛感しつつ、学ぶべきことの多さ、難しさ、そして医学という少し特殊な閉鎖性のある領域を前にして、溜息が出ることもしばしば。ちょっとした本やソフトも医学というだけでお値段も非常に高くなります。社会人になってから医学部や薬学部で勉強しなおす方もいらっしゃいますが、毎月のお給料がそのまま家賃や生活費に消えていく私は時間的にも経済的にもそれは無理。とすれば何か他の方法で勉強するしかありません。会社経費で1年間勉強させてくれるなんて願っても無いチャンス! スバラシイ!

でもそんな特典を誰にでも用意してくれるはずがありません。食い入るようにポスターを読むと、社内選抜の上で全社から「1名」を選出。1名です。当然、業務遂行に医学知識が不可欠でありながら、文系出身などのため医学の勉強をしたことがない人を優先的に選ぶに決まっています。はぁ~、役員秘書ごときの私には絶対に無理だわ・・・(←秘書という仕事をバカにしているわけではありませんが、この状況では、臨床開発部や学術部などの、業務と医学知識が直結する部署の人が選出されて当然でしょう。アドミ部門には医学知識は必要ないと思うほうが普通だと思います)。

それじゃ自費で受講することは出来ないのかしら?と淡い期待を持ちつつ、さらにポスターを読んで、、、のけぞりました。年間受講料は130万円でした。そっ、それは、、、ポンと払える金額ではありません。それにしても130万円を会社負担で出してくれるというのはものすごいことですね。会社側もそれだけの期待を掛けて、会社にとって必要な人材、業務にとって絶対に必要な人を選抜して受講させるのでしょう。ますますもって私じゃ無理・・・。そんなわけで、被推薦者が決まるまで貼られていたそのポスターの前を通るたびに、応募する人へのうらやましさと、振り返って自分にはそのチャンスが無い残念さが入り混じったような気持ちになりました。

ところがしばらくして個人受講している人がいることを知りました。たまたまネットサーフィンであちこち見ていたとき、医学翻訳者として有名な本○徳子さんのサイトを拝見したら、なんとこのコースを受講されていたんですね。(医療系の)会社に所属していないフリーランスの人でも受講できるんだ! 受講料が受講料なので、企業推薦方式でしか受講ルートは無いものだと勝手に思い込んでいたのです。個人で受講する人がいるなんて思ってもいませんでした。翻訳学校に通わないから翻訳が出来ないとか、医学部に通わないから医学が判らないとかいうのはただの甘えであることは判っています。グズグズ言っている暇があったら図書館の医学コーナーの本を片っ端から全部読み、インターネット上であちこちの医学部が公開している授業シラバスの教科書や参考図書欄に載っている本を全部読めば良いのです。判ってはいるけれど、BMCを受講してみたい。通えばなんとかなるとは言わないけれど、純粋にその授業を受けてみたいと思うことは甘えではない、とちょっと自分に言い訳。

聞くところによると、今期の受講生にも個人で受講している医学翻訳者がいるとか。ますます諦めきれなくなってきました。でも受講料が~~~。そんなことをぐだぐだ言っていたら、先日ダーリンが「ダイエットして13キロ痩せたら130万円出してあげるよ」と言うじゃないですか! 私には絶対に不可能なダイエットだと思ってアッサリ簡単に言ってくれますね~(怒)。友達のA嬢にこの話をしたら、「それって1キロ10万円ってことじゃないのっ! アンタ何が何でも痩せなさいっ!」と言われました。。。真に受けて受講料を出してもらおうと思うわけではありませんが、今期や来期はともかくとして、いつか受講したいものです。本○さんも、医学翻訳者としてスタートされてから受講なさっています。実際にイヌの解剖をしたり、病院のオペ室に入ったり、机上の学習ではなかなか学ぶことの出来ない内容を勉強できるBMCはすでに30年以上の歴史があるとか。近い将来に無くなる心配もなさそうですし、5年計画、いえ、10年計画でも良いから、私も諦めずに(ダイエットはともかく)自力で受講することを目標の一つにしたいです。

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コメント

ああ、わかるわ、その気持ち。
私も夜間大学の入学を真剣に考えたとき
あったもの。お金の問題も大きいんだけど大学の場合、時間がかかるってこともあって断念したんだけどね。
しかし、1kg10万円って・・・そう考えると「ちょっとダイエットがんばろうかな」って思えそう。

投稿: Blondy | 2005年10月19日 (水) 23:42

返信遅くなってゴメンナサイ。夜間大学って理学部化学科とか、そーゆー感じの?! それまたドえらく大変そう。でもブロンディ、お願い、私の化学の先生になってください。医学系の文書にもいろいろ化学は出てくるのよね。今日の授業でもステアリン酸がどーの、塩酸基がどーの・・・。

1kg10万は、「ちょっとがんばろう」どころじゃなく、「どりゃー! やるぞぉーっ!」って思わされるわよ(笑)。でも次の瞬間には諦めてるんだけどね、ははは。

投稿: snowberry | 2005年10月23日 (日) 04:15

snowberryさん、はじめまして。kaorinさんのところから飛んできました。

BMC、私も以前から目をつけて(?)ました。すごく魅力的なカリキュラムですよねー。でもいかんせん費用が。。。まあ医大に6年通うことを考えたら安いのでしょうが、なかなか手が出ません。でもすごく興味はあるので私も長期計画の中に入れておこうと思ってます。

投稿: いよぴー | 2005年10月25日 (火) 17:02

いよぴーさん!
初めまして、ようこそおいでくださいました。初めましてなんですが、でも私には全然初めましての感じではないんです。3~4年くらい前だったか、いよぴーさんのサイト(まだブログなどが生まれる前ですよね)で、確か「文系出身者が医学翻訳者になるには~」でしたっけ、そのページを印刷して何度も読ませていただきました。私はOB△の基礎科と免疫コースを取りましたので、いよぴーさんの後輩にあたるのだと思います。いよぴーさんは確か一期生でいらっしゃるんですよね。いよぴーさんのサイトやブログには、なんだかカキコミをするのが気恥ずかしく(?)ちょくちょく拝見しつつも、いつもROMでした。これを機に、いよぴーさんのところにもお邪魔させていただきますね。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

BMC、やはり授業料が立ちはだかりますよね。でもいつかBMCでいよぴーさんと同級生になれたら最高です! その日を目標に私も頑張ります。

投稿: snowberry | 2005年10月26日 (水) 03:06

おお、あのスクール出身でいらっしゃいましたか! なんという奇遇でしょう。私は3期生くらいまでは知っているかたもいるんですが、まさかどこかでお目にかかったりしてるのかな? でも現在ちょっと事情があってあのスクールとは離れていますので、ほんとはそろそろHP内容も削除しようかなって思ってるんです。

でもこれからもぜひよろしくお願いします。近いうちブログリンクさせていただいてもいいですか?

投稿: いよぴー | 2005年10月27日 (木) 09:01

いよぴーさんのサイトは、迷える文系出身者にはとても励みになりますので(=私がそうだった)、後学の徒のためにもぜひ残しておいて挙げてくださいませ。

ブログリンク! きゃー、初めてのリクエストです、どきどき(どうやってやるのかも良く判っていませんが、笑)。こちらこそどうぞよろしくお願いいたします。

投稿: snowberry | 2005年10月28日 (金) 00:18

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